Room2916795

観劇は麻薬。好きなことだけ気の向くままに。

フランケンシュタイン(1/21 ソワレ)


f:id:sunkskpp_ays:20200130173552j:image

シャボン玉~の当券チャレンジ失敗したので、追いフランケンシュタイン(当日券)追加しました(´>ω∂`)☆←
だから実際、大阪まで柿澤さんと加藤さんを見るが予定なかったんですけど、急遽みれることになって、(3年前は見れなかった)加藤さんアンリ/怪物だ~!ってちょっとテンション上がって1幕を観ました。

 

……頭を抱えました。な ん だ あ れ (^ω^)

小西アンリがママだとすると、加藤アンリは面倒見のいいお兄ちゃん。なんならもうビクター専用ボディーガードならぬ、ルンゲより役立つ執事かな!?レベルのビクター強火担。
それにあわせてか、柿澤ビクターも滅茶苦茶(歌も芝居も)進化しすぎてて、アンリに依存状態のビクターと、ビクター強火担のアンリって歯車がぴったり合いすぎてしんどさ増しすぎ。柿澤さん3年の間にどれだけ進化してるんですか……。(正直こういうのが中川さんにもほしかった)

というか、中川/小西ペアと立ち位置とかいろいろと全然違う!!これペア違うとどうなるのか、早く大阪で確認したいんですけど!?(でも終わってほしくない)(東京千秋楽おめでとうございました(´;ω; `))

 

  • 柿澤さんビクター

柿澤さんビクター、ホントに今回更に表情(喜怒哀楽)がはっきりわかりやすくていい。あとジュリアに対して不器用すぎる~!!!ジュリアのため…だろうけども、完全無視で冷たすぎる…。あれはジュリアでなくても泣くけど、何年も待ってためげないジュリア強い(笑)
あとお酒には泣き上戸ならぬ、泣き下戸っぽい。オケピに吐くし、歌いながら遠慮してるし、アンリに借りたハンカチを何回も使って投げるし…めんどくさいな(笑)

ビクターの「アンリ・デュプレ少尉!」って冒頭のセリフも、
中川さんビクターだと『やっと見つけたぞ!』って感じなのに、柿澤さんビクターだとタイミング見計らって出てきてるようにみえる不思議。
あと、ビクターの研究施設に行ってからの「ルンゲ、研究日誌を」の台詞のあと、柿澤さんビクターのときはルンゲから研究日誌を受け取らなくて、この人メモしてる?疑惑が私の中で湧いてます。あとたぶん研究日誌に書かれた内容の解読に時間がかかりそう。

友人として、アンリを蘇らせた(つもりの)柿澤ビクターは、唐突にアンリ愛が重くなる(「僕が!蘇らせたんだ!!✧ド(*,,ÒㅅÓ,,)ャ✧」)し、1幕ラストの「アンリ」の名前呼んでるのすら、どうしてアンリなのにアンリじゃないんだって悲痛の叫びに聞こえてくる。アンリ愛が重い。

2幕も一人一人失っていく毎に自分が守られて生きてきていたことと、失っていく恐ろしさから、いっそ友人であるアンリに殺してもらう方が…って感じなんだろうなぁって。

アンリとして蘇らせたはずのモノが怪物で、後悔してそうだけど、やっぱりアンリの面影を追い求めて北極へケリをつけに行ったんだろうなぁ……。。

あのあと後追い自殺してそうにみえるのは気のせいでしょうか。

 

  • 加藤さんアンリ/怪物

加藤アンリはビクター強火担のセコムだよもう…(笑)
小西アンリよりも礼儀やマナーを持ってる紳士だし、柿澤ビクターに寄り添いすぎててもう紐男に尽くす恋人かよ状態。ビクター大好きなんだろうなっていうのがひしひしと伝わってくる。
一番ダメージ食らったのが、『君の夢の中で』ですね。
床で(?)泣きじゃくってた柿澤ビクターを「泣いちゃ駄目だ!!!」で、ガシっと掴んで起き上がらせて、頭コツンとしたあと、ギュッと抱きしめて(檻どこ消えた?)、看守が来たら柿澤ビクターを振りほどいて、絞首台に登って笑顔で逝ってしまう姿が本当にずるいよーーー!!!あんな笑顔や、励まされ方したら泣くし、あれ完全に、お前ならできる!!っていう"呪い"じゃん…( ´;ω;` )

とおもったら、そのあとの怪物がバブバブした赤ちゃん過ぎて椅子から転げ落ちそうになりました。なんでこうなるの?!Σ( ꒪□꒪)

鎖噛んだり、研究日誌噛んだり……どうしたらああやってビクターの元まで戻ってこれるようになるんですか……。産卵前の鮭なの??
小西さん怪物は「お前記憶あるよな!?」って感じなのでわかるんですけど、加藤さん怪物にはぼんやりとしか記憶なさそう(再会して徐々に思い出してそう)だし、ガチで道に迷ってそうだし、誰かコロシアム以外で怪物に何か吹きこんだよね!?って思うくらい変わりすぎぃ……。

北極で再会も、柿澤さんビクターはヘロヘロだけど、加藤怪物は嬉しそうに迎えて(幻覚かもしれない)ようやく遊んで貰って楽しい!!って思ってそうにみえたのは、やっぱり記憶が曖昧なせいかもしれない。

学んだ怒りという感情をビクターにぶつけてみて、学習したっぽい感じがあるし、加藤さん怪物は体は大人、頭脳は子供みたいな逆コ○ンっぽい。

愛故に呪いをかけて、それが憎しみ(怒り)を生み出し…完全に負の連鎖すぎじゃないですか……。。別ペアのときそんなこと思わなかったのに…おかしいなぁ…。(時間が経ってるせいかもしれない)


初演を諸事情で観れてない(観劇が被った)せいで比較できないのが残念ですけど、めっちゃのびやかに歌ってらっしゃるし、惜しみない愛とこれ以上ない怒りをぶつける飴と鞭を使い分けたスパルタ教育のような2役のギャップも凄いし、これが今まで時々見てきた加藤さんと柿澤さんの集大成ですか……って3年の重みを感じるかきかずコンビしんどい。
(小西さんと中川さんが成長してらっしゃらないと言ってるわけではないです)

 


シャボン玉観れずにちょっとしょんぼりしながら行ったら、更に沼に落とされた感がすごいです。
フランケンシュタイン、なんで中川さん/小西さんペアと、柿澤さん/加藤さんペアのDVD出さないんですか。公式推しペア(中川さん/加藤さん、柿澤さん/小西さん)よりも需要あると思うんですけど。

あと中川さん/小西さんペアに比べたら、柿澤さん/加藤さんペアのカテコの役の抜けてなさが逆に面白いですね。満身創痍状態じゃん……前者ペア、ケロッとして笑顔なんですけど(笑)

 

いやーーこの沼はホントに地獄だ(-^ω^-)


f:id:sunkskpp_ays:20200130173616j:image

フランケンシュタイン(1/21 マチネ)


f:id:sunkskpp_ays:20200130173404j:image

前回のmy初日から3日後(笑)

mpraboksm.hatenadiary.jp

 

 

再び同じ中川さん&小西さんペア(マチネ)

そしてソワレに柿澤さんビクター&中川さんジャック&加藤さんビクターのSPver.(当日券)で見てきました。


SPver.は、まぁ……諸事情があって増えたわけなんですけど、それは置いといて……とりあえずマチネペア(中川さん/小西さん)の話。

(ソワレの話はまた後日)

 

  • 中川さんビクター/ジャック

土曜日(1/18)の中川さんに何があったの!?!?(笑)って状態で、この日は歌でも殴られましたし、お芝居でも殴られました。
調整中状態から本格始動したって感じ。まだちょっと物足りなさはありましたけど。


『君の夢の中』で、珍しくビクターが泣きながら駄々っ子状態で、アンリの胸やら顔やらをべたべた触ってて、アンリもそんなビクターを宥めるように頭を撫でてから笑顔で逝かれて……突然死しました。(私が)

 

なにそれ……中川さんでみたことない……私は今柿澤さんと小西さんペアを観てるの…!?と動揺しすぎたし、小西アンリの笑顔ーーー!?!??!逝くなー!!!アンリーーーー!!!みたいな状態でめちゃくちゃ泣かされました。何が起きたこれ。(´◉ ω ◉`)


そのあとの『偉大な生命創造〜』も土曜のは何だったの状態。機械の電源入れる動作も力強くて、全然違ったし、私の求めた3年前に近づいてて、もう1幕終わりからHP0状態でした_:(´ཀ`」 ∠):


前回は「ママを探して三千里」とか言ってましたけど、この日の中川さんビクターは完全に母親とかどうでもよくて、小西さんアンリ(怪物)に依存してましたね。ジュリアと結婚してても上の空だし……。
でもアンリを求めてたのか、作品(怪物)を求めてたのかは、わかんない。

というか、北極で中川さんビクターに銃突きつけたられた小西さん怪物、にこやかに笑ってたんだよ……!!それみて銃を下げる中川さんビクター。小西怪物は威嚇して撃つ様に仕向けて、撃たれたあともにこやかに成仏してて、死ぬなーーっ!小西怪物ーーー!!(デジャヴ)ってなったし、中川ビクターは力強い目力と歌唱力で神に喧嘩売ってて……あれは全然懲りてないですね(´-ω-`)

もう一度蘇らせるやつだ(笑)

 

ジャックも、なんとなくキャラ安定してきたって感じかな。エヴァの尻に敷かれてるけど、冷静な判断ができる頭のネジがどこか足りない人って感じだなぁと。
あと中川ジャック、歌の最中に杖で小西怪物の髪の毛分けて、そのあと手でも髪型直してあげてた突然の優しさなんなん???


ちなみにソワレのSPver.の加藤さん怪物にはゴルフしてなかったし、ハケ際に「ひぃ〜は〜!」とか言い出して、エヴァに「ひぃ〜は〜!って何よ!ww」って突っ込まれてて笑ったwwwwでも会場はシーンとしてたというダダ滑り状態だった。あるあるなやつ〜←

 

  • 小西さんアンリ/怪物

小西アンリは、中川ビクターの強い意志と信念に恋をしたんだって感じかなって思ってるんですけど、初見のアンリママから親友になりたかった友人(親友とは名乗っちゃいけないと思ってる)みたいなイメージに変わりました。
あと、『君の夢の中で』でにこやかに歌いながら最後泣いて中川ビクターと共に生きたいって気持ちが増してるし、迷子の歌でも小西怪物泣いてたし、でも涙はビクターにはみせないアンリェ………。。

 

 

  • リトルビクター

楽しみにしてた臣くんリトルビクター、見事にあっきーさんの狂気的さをもったリトルビクターを表現してるし、歌めちゃくちゃうまい……!!あんな見事に演じきれることってある!?!?
やったらあかんことと分かってるけど、信念は曲げたくないのを理解してるし、ツケドンとした感じがあっきーさんの成長後ってわかりみが凄い。佑玖くんもだけど、それぞれのアプローチの違いがすごい。

ビクターの、普通ではない『少し変わった男の子』がどちらもわかりみが強すぎて子役ちゃんとか呼べない。子役さんだよ……。。

一応歌える本業歌手なので、ミュージカル主演でちょっと出てみましたテヘペロチー(๑∂ڡ<๑)みたいな、客寄せパンダな人達よりよっぽどうまいよ……。エレンじゃないけど、あの子達の今後のご活躍を見届けたいとか思ってしまうわ…(笑)

 

それと余談なのですが、この日のルンゲの倒れる位置が幕の手前過ぎて、幕降りてからも足が出てて、スタッフさん?が一生懸命直してたのを見てしまったことを懺悔します。それまで動かない壮麻さん流石すぎる…。

 

3階とかに空席はありましたけど、平日の昼間のチケット取ってよかった……と心底思うレベルだったので、土曜にキレてた亡霊は無事成仏しました/.:°+╰( ˘ω˘ )╯;。:*

 

とりあえずマチネはこんな感じだったかな。

ソワレはこれからかきます。。

フランケンシュタイン(1/18)



f:id:sunkskpp_ays:20200130173316j:image

初演時は「中川さんと小西さんが見たい…そうだ!フランケンシュタインに行こう!」と、評判みずに水曜あたりにチケットを取り、土曜(か日曜)に東京まで観に行くというとんでもないことをやらかしましたフランケンシュタイン
(そんなフランケンシュタインの初演の感想はこちら↓)

 

mpraboksm.hatenadiary.jp

 

 

今回は「後悔しないように観よう」と行ける範囲内で確保しまくった結果、東京公演半分くらいを終えた1/18がフランケンシュタインはじめとなりました。
初演も見終えたあとキレてましたが、今回もキレてます←

ちょっと辛口めに書いてますので、大絶賛期待の方はごめんなさいしておきます。

↓↓↓↓↓↓

 

 

  • 中川さんビクター/ジャック

とりあえず言いたいんですけど、なんで中川ビクター初演と歌い方変えたの!?!?歌で殴ってくるのが中川ビクターでしょ!?!?!

こっちはボディーブローの連打を食らう気満々で行ってたので、不意打ちビンタ食らった気分です。


歌の中川、芝居の柿澤みたいな感覚でいたので、「お芝居ちょっと初演より頑張ったので、歌は控えめにしてみました!(でも歌えなさそうではない)」は解釈違いです!!!ってなりました……。
『偉大な生命創造〜』をコンサートとかで聞いた時のクオリティが回を増すごとにあがってたので、どうしてこうなった感がすごい。機械の電源入れる動作も前回は「生き返らせるぞ!」って力一杯してたのに、今回は軽々電源入れてて、「この電源を入れたら生き返る(確信)」で躊躇いも何もない。

あとラストの歌に入る前に「アンリィィィィァーーーーーーーーー!!!!」みたいな謎のあっきーさん独特の音も消えてしまって物足りなさ半端ないです。でも力強さだけは残ってるから、あのビクターは、生き残るやつ………(たちが悪い)

 

今回もツケドンとした天才肌の科学者だけど、「ママ(の代わり)を探して三千里」的な感じにみえました。
母親という亡霊(そのままの意味)に取り憑かれて、でも皆から守られて……それを全て奪われて……奪われても大事な物(アンリとエレン)は取り返そうとする……。小西怪物に機械壊されたけど、中川ビクターはエレンの遺体を冷凍保存か何か処置してから北極行ってそう感ある。あのビクターには正論が通じない。
正論が通じないから、ジュリアと結婚しててもジュリアの言葉を聞かない(届かない)し、結婚した意味ある?みたいな。上辺だけでとりあえず結婚した前回の柿澤ビクターっぽい。結婚しても全然幸せそうじゃない。上の空過ぎてて、あのビクターはアンリ(ママ)の亡霊に取り憑かれすぎてる。
お芝居変わるとあんなにも更に頭のおかしな天才になってしまうのか……。。

ジャックも、前回はおちゃらけた痛いのは苦手な感じ(エヴァが痛めつけるシーンで「痛そー」みたいな表情や仕草をしてた)が強かったのに、今回はふわっふわしてて、掴めないんだけども冷静な判断ができる頭のネジがどこか足りない人って感じだなぁと。
とりあえず前回もフランケン観た数日後に沼に落ちたので、今回も今後に期待。
とりあえず歌で神をも殴る中川ビクターに私は会いたい……。

 

  • 小西さんアンリ/怪物

小西さんは、アンリママだった。(真顔)
最初は利害の一致からだったけど、ビクターの事は理解出来ない部分もありつつも友情が育まれて『守りたいこの存在』になったんだろうな感が強くてしんどい。
小西アンリは、絶対ビクターが自分の首を使った人体実験するのわかってたし、自分の首を使えば実験が成功するってなんとなく感じてた気がする。
でも、ビクターの実験を止めたいと思ってたアンリもいてる気がしてて、これは仮説なんだけど、
天才中川ビクターの実験を止めたいが、止まる気がしないし、友人としては協力したい

実験成功しないことに安堵をしてたら、事件が起きる

じゃあ自分を使ってもらおう(なんとなく成功する気がしてた)

怪物として蘇って地獄を見る(記憶も取り戻す)

復讐

人のいない北極ならビクターに殺してもらえる

①実験をやめさせることができる(まともになってくれという粗治療)
②これで死ぬ時は一緒だねというスリルミー思考(自分は先に死ぬけど、助けのこない地ではビクターは凍死で一緒に死ねる)
かなぁと。
たぶん①の方が中川ビクター向きな気がする。
②は柿澤ビクターがいい(願望)

復讐に関しては、「自分には両親も兄弟もいてない」って言葉から、エレンやルンゲ、ジュリア(とジュリアパパ)、そしてアンリ自身からも守られてた(愛されてた)ビクターが羨ましかったのもあっただろうし、怪物として蘇って地獄をみて、それでも守られてのうのうと生きてるビクターに対しての羨ましさが爆発して、恨みに変わったようにもみえた。
でも荒療治に悔いてる小西怪物も垣間見た(気がする)から、小西さんアンリ/怪物のビクターへの愛が重すぎる。

お互い信頼しあってるからこその友情だけはあったと思う。歪な形ではあったけれど。

 

  • リトルビクター

レミゼオタクで、一部地方通いまくってたんで言わせてください。
リトルビクターズ、どっちも2019年レミゼ子役ちゃんなんですけど、佑玖くんリトルビクターが可愛するし、歌も芝居もめちゃくちゃうまい……。
子供だから蘇生の何が悪いのかわかってないキラキラした顔で、人体組成の歌歌われると眩し過ぎて止められないし、あんなん可愛さ持ち合わせてたら救いようがなさすぎてめちゃくちゃ泣いた。多分今回ここのシーン絶対泣き続ける気がする。
佑玖くんでこれなら、レミゼでめっちゃ推してた(上によく見た)臣くんリトルビクターが怖いよおおおお…!!!(近々見ます)

 

新キャストの露崎さんのことも少しだけ。
個人的にやっぱり濱めぐさん観たかった勢ですけど、霧崎さんの方がエレンの貴族感とエヴァの庶民感の演じ分けうまい気がしたんですよね。
めぐさんエレンはビクター干渉しがちなエレン感ありましたけど、霧崎さんエレンは一歩引きつつビクターを見守るエレンだなと。だから前回同様「冬服〜」の下りは泣きました。あれはだめ。
エヴァはめぐさんほど気は狂ってないけど、やっぱりヤバさをもってはいる。だから、あんまり違和感なかったなーと。

 

 


とりあえず2020年ver.の初見の感想はこれくらいですかね。。

あと何度か東京観に行きますが、地方だとどう変わるか楽しみな反面、怖いですね……。。

 

DVDに残らない地獄を、しばらく堪能します。

 

 

なんやかんや書いたんですけど、永遠にループし合うんだなぁと、3年振りにあきこにペアが見れて号泣したのはココだけの話です。

 

 

THE STORY OF MY LIFE


f:id:sunkskpp_ays:20191006012034j:image
ミュージカル ストーリー・オブ・マイ・ライフの話(感想)をします。

 

公式のあらすじ、Twitter等チェックしていかずに、そのまま観た内容から推測→理解したい派(ただ単にめんどくさがり)なので、初見の時はアルヴィンはトーマスにだけ見える幽霊だとか思いこんで見てたことを先に白状してストーリーを書いておきます。

あと映画「素晴らしき哉、人生!」はまだみてません。

 

*ストーリー*

人気短編小説家トーマスは、幼なじみのアルヴィンの突然の死に際し、弔辞を読む為に故郷へ帰ってくる。しかし、葬儀が始まるというのに、アルヴィンへ手向ける言葉が思い浮かばない。すると死んだはずのアルヴィンが目の前に現れ、トーマスを自らの心の奥深くへと導いていく。そこには延々と続く本棚があり、トーマスの思い出と積み重ねた人生の本当の物語を書いた原稿や本が存在していた。アルヴィンは、その中から弔辞に相応しい2人の物語を選び、トーマスの手助けを始める。しかし、トーマスはそれを拒み、助けを借りずに弔辞を書くと言い張るが、アルヴィンは気にもとめず、次々と物語を選び、語っていく。果たして、弔辞は完成するのか……。

いくつもの物語が語られるにつれ、2人の間に存在した数々の埋もれてしまっていた小さな結びつきが明らかになっていく。

アルヴィンとトーマスが子供時代に育んだ絆と生涯を通じて築き上げた友情の物語。

 

見た順番は、平方トーマス /田代アルヴィン→田代トーマス/平方アルヴィンなんですけど、正直田代トーマス/平方アルヴィンの組み合わせの方が、ぐっ…ときたというか、2人から発せられる感情の熱量が全然違っていて、こっちが自分的に推したい組み合わせだなぁって思いましたね。

お二方の運動量からの汗も凄くて、汗か涙かわからないくらいなところはあったんですけど…笑

あとそれぞれ衣装が違うの最高ですね!!万里生くんアルヴィンが赤っぽいので、平方くんアルヴィンが緑っぽいの。あと平方くんの方はズボンがちょっと短めだったような気がする。気がするだけかもしれない。

 

 

*平方トーマス/田代アルヴィン 回

全体的に万里生くんアルヴィンが終始可愛い。 可愛いの塊すぎる……っていうよりも、6~11才前後の、平方くんトーマスが出会った頃の彼が成長せず自由に生きているって感じだったんですよね。だから可愛くて、常にニコニコしてて、何をするのも子供っぽい。(でもハタキで本を叩く仕草は流石元書店員)

アルヴィンが父親の本屋を継ぐ書類を記載した後、「大人になった気分だよ。君のようにね(台詞は曖昧)」ってあるんですけど、その言葉を言った彼ですら、少しだけ成長したようにみえて、大差があまりない。

その点、平方くんトーマスは大人であろうと努力をして無理をしながら生きている感じ。回想シーン以外、あまり表情に出そうとはしてなかった。はず(ちょっと記憶ない)

名誉も、彼女も、実績も得てはいたけど、本当は自由に生きるアルヴィン(実際彼自身もあの本屋と父親の事で苦労はしていただろうけど)に憧れていたから、平方くんトーマスの元に現れた万里生くんアルヴィンはあんなにも無邪気っぽい子供のような存在だったんだろうなと。

あと地味に事故回で、冒頭のコートと共にスーツのジャケットを脱いでしまったり、「ダメっ!!」ってアルヴィンに止められて肘を「ゴンッ!」って打ち付けたりしてたのはちょっと笑ってしまった。それと、Xmasの飾り付けあたりで万里生くんがハシゴ登りそこねた気がしたのは気のせいかな……。

 

 

*田代トーマス/平方アルヴィン 回

平方くんアルヴィンは、可愛いというよりもなんだかちょっと面白い愉快な子って感じ。でも「バタフライ」を聞いてちょっと寂しそうな表情をしたり 、笑顔ではいるんだけど、心からは笑ってなかったような。アルヴィンも彼なりのペースで大人になっていってたのを、トーマスは理解してたんだなって思うようなお芝居だったんですよね。

だから万里生くんトーマスに対しての平方くんアルヴィンは大人びてたし、彼と同じだけ年を重ねた幼なじみのアルヴィンであったんですよね。 それとトーマスですけど、登場したど頭の冒頭のハットを脱ぐ直前に、なぜか笑みを浮かべてたんですよね。先に逝ってしまいやがってと言う意味なのか、それとも別の意味なのか……。平方くんトーマスでは見かけなかった気がするんだよなぁ。

万里生くんトーマスはなんていうか…作家っていうより、 きっちりした大人って感じ。クリスマスの時に襟元やネクタイをゆるめ、ネクタイピンの位置をずらしたりはしてたけど、普段は超真面目人間のような「大人ってこうあることが当たり前」って枠組みの中にいるって感じだったので、平方くんトーマスとはまた違った感じだったんだよなぁ。

あとアルヴィンと離れたいと思う反面、彼の事を羨ましかったんだなぁってどちらにも感じたけど、より強く感じたのは万里生くんトーマス。アルヴィンだけが依存してるようにみえるけど、実際は万里生くんトーマスも平方くんアルヴィンに依存してて、完全に共依存だった。

ついでに、万里生くんトーマスも、平方くんアルヴィンも感情の波がこっちの方が激しく感じたのは、万里生くんトーマスに平方くんアルヴィンや客席が引っ張られてたのかなぁって。

 

 

このあとは共通の話なんですけど、冒頭辺りで行き詰まってるトーマスに「まだ受け入れられてなかったんだ」ってアルヴィンにいわれてましたけど、もしかしなくてもトーマスの身近な人で最初に亡くなったのってアルヴィンだったりします??

アルヴィンが6歳で母親を亡くして、ずっと依存しててもトーマスは馬鹿にはしてませんでしたけど、「高校のハロウィンパーティでママの仮想は気持ち悪い」って言ってるあたり、大事な人を失った気持ちを彼は理解できてないんじゃないかなと。

もしそれなら、アルヴィンの弔事を読んだあの後もトーマスはアルヴィンの事を思い続けるんだろうか…なんて。

 

あと公式が書いてるまま"弔事"とは書きましたけど、正直日本語と意味が違って

褒め言葉、賛辞

って意味らしいので、ちょっと混乱しがちななんですよね。そこはもうちょっと変えて、わかりやすくしてくれたら良かったのになーーって思いますが、まあ難しそうですよね。

 

 

正直、1回見たときは「これ万里生くんアルヴィン可愛かったけど、別バージョンみてはまらんかったらどうしよう」って思ってたんですけど、そんな心配は杞憂でした。むしろ現状は万里生くんトーマス/平方くんアルヴィンがしっくりきてるけど、後半に行くにつれて平方くんトーマス/万里生くんアルヴィンが化けたりして、こっちがよかった!って思う人が増えたりするんじゃないかなって思いますね。

まあ今の現状はアルヴィンもトーマスも万里生くんがグイグイ引っ張りまくってて、平方くんが引っ張られてる感あるので、万里生くんのアルヴィンのインパクトを越える平方くんトーマスが出てきたら……って感じなのかもしれませんが。。

だからじっくり寝かせた御園座あたりにいきたい気持ちはあるんですけど…愛知公演平日初日楽の日多すぎでしょ…笑

 

それから、下手前方のチケット手持ちの人はあきらめてください。本棚がほぼ見えません。まあ感想読む人なんて見た人くらいだとは思うんですが、下手端~本棚の梯子辺りの座席は全く本棚の端に何が入ってるか見えてませんでした。

弔事を読むシーンが上手なのは知ってましたけど、まさかあれだけ遠いとは…(´⌓`)

 

 

あと余談ですけど、首元へのキスは「所有欲・独占欲」だったり、「離れたくない」って意味があるそうですね!! それも含めて考えると、アルヴィンからトーマスへのキスは前者で、トーマスからアルヴィンへのキスは後者なのかなぁと思ったり。(両方後者の可能性も捨て切れませんが)

 

 

何が書きたいのか自分でもわからないまま勢 いで書いちゃったんですけど、地方含めて再演よろしくお願いします!!!! 

ミュージカル レベッカ(プレビュー・刈谷公演)


f:id:sunkskpp_ays:20181219080924j:image

プレビュー(初日・2日目)、本公演初日(刈谷公演)と観てきたので、色々と自分用メモ。

・ちーちゃん"わたし"
ここ数年ずっとみたかったーーー!!!
原作のイメージ通りで、おどおどしてるかと思いきや、マキシムの告白を聞いたら目力がキリッとして雰囲気も変わる。可愛さがカッコよさに変わってイイヨーイイヨー。
爪を噛む仕草とかもしてるこだわりが好き。
ジャイルズとベアトリス夫妻と初遭遇時はちょっと遠慮気味派。
デッサンしてるときは、片目をつぶって鉛筆で寸法をはかってる。
マキシムの告白聞いてからのベアトリスとの会話は堂々としてるけど、マキシムを守るって感じが強い。
レベッカは今回初見のハズなのに、しっくり来すぎてるんだよなぁ…。


・綾ちゃん"わたし"
原作より自己主張気味。
ジャイルズとビーの夫妻とはすぐ打ち解ける派。
デッサンは楽しそうに描いてて、ちょっと早めに描き終わってる。
一気に大人に変わるというより、徐々に変化していってるイメージ。
結構喜怒哀楽がはっきりしてるような…(マキシムと別れたくなくて泣いたりしてたのも綾ちゃんだけのような)
ダンヴァース夫人に立ち向かうキューピットのシーンは、ダンヴァース夫人が可愛そうに思えるくらいっょぃ。(片手でキューピットを落とすため)
ちょっとパワフルな"わたし"だけど、これはこれであり。(マキシムの告白聞いてからのベアトリスとの会話は、ちーちゃんと同じく守ろう感が強い)


・さくらいさん"わたし"
3人の中で一番弱々しい内気な"わたし"。
嫌なことはすぐ顔に出やすい感じで、変化後は強いというよりキツめな内弁慶タイプ(他人を見下してる感がちょっとあるような)
ジャイルズとビー夫妻とは驚きを顔に出しつつも、慣れて打ち解けてる派かな。
座礁シーンでは唯一細やかに波に飲まれたようなダンスをしてないっぽい。
マキシムの告白聞いてからのベアトリスとの会話は淡々としてて、ちょっと壁を感じた。
(プレビューの評判は良かったけど、私的には会場のせいかうーんって感じだったので、次の公演時に期待)


・かなめさん"ダンヴァース夫人"
レベッカのことを陶酔してるくらいレベッカだぁいすき。
ファヴェルのことは従兄弟なのもあるけど、身内感だしてくる。「やめて触らないで!」のとこはレベッカの残り香すら消されるのは嫌!って感じで嫌そう。
結構顔に表情が出やすいし、行動にも出ちゃう。
でも迫力ありすぎて怖い。(常に追いつめてる感じ)
予備審問会のときは帽子をかぶらずもってくる。
ラストの展開も、レベッカがいない屋敷ならば全て消してしまえばいいとか思ってそう。
あとラストのカトレアを地面にぶっ刺すときの落とし方と持ち方がどうみても塩フリおじさんだけど、なぜか美しくみえる。


・知寿さん"ダンヴァース夫人"
レベッカのことはお慕いしております、くらいでそこまで表面上は重たくない。
ファヴェルのことも一線を引いた扱い。「やめて触らないで」は強くなくて、せっかく綺麗にしてるのに!みたいな気持ちが入ってるような感じ。
顔にも行動にもそんなに出ない。常に冷静で読めないので、かなめさんとは別の意味で怖い。(普段から追いつめてるというよりは、重要なシーンだけ唐突に崖から突き落とすような追いつめてる感じ)
予備審問会のときは帽子をかぶってくる。
ラストの展開は、マキシムだけ幸せになるなんて許さない…みたいに思って燃やしてそう。


・圭吾さん"ファヴェル"
1幕はエロセクシー!2幕はイラッとする!ウザい!!笑
冒頭のプロローグの髪を撫でるだけでも語彙力が亡くなる。
レベッカのアクセは身につけてみたり、せっかく整えてるベッドをぐちゃぐちゃにしたり、ガウン相手に相手がいてるように思わせる色っぽいシーンを表現しきったり、「持ちつ持たれつ」でも所狭しと怪しげに踊ったり……とにかく濃いくてインパクトが強い。
「箱をくれよぉ〜」ってダニーにおねだりしてるシーンは上手からみるといろんな意味でしぬ。けしからん。(オリジナルキャスト版のCDのファウェルは、明らかにこのシーンキレてる)
座礁船を見に来る見物客にまぎれて踊り去っていくのが好きです。(それも決めポーズが上手向けなので、位置によってはしぬ)
レベッカのことは今でも愛してるような雰囲気があるけど、お金>レベッカなとこはある。(陶酔度合い的には、かなめさんダニー>圭吾さんファヴェル>知寿さんダニー>クニさんファヴェル的な)
ただ、愛知公演でかなめさんダニーとのベッドシーンシーン見て思ったのは、"二人"でレベッカの思い出話をしてる。対してプレビュー二日目の知寿さんダニーとのベッドシーンでは、お互いそれぞれ過ごしたレベッカとの思い出に浸り過ぎて、記憶の共有なく、"各々だけ"で思い出話をしてるのでは…?って気がしてきた。だからかなめさんダニーのあとに圭吾さんファヴェルのレベッカ愛強いなーと思ったのかもしれない。期間が空きすぎてるから、大阪公演での確認点かな。


・禅さん"フランク"
レベッカのことになると、マキシムとはまた違った怨念持ってそうな感じ。
ファヴェルが脅しに来たシーンでは視線がものすごいワタワタしてて「このフランク…さてはマキシムの罪を知ってるな?」って思えるし、終盤のマキシムとのシーンの「○○だったんですね…?」ってセリフは、マキシムに確認するように言い聞かせてるようにみえる。(マキシムもそれ見て頷くから、フランクのこと察してそう)
原作読んでた感じよりも気さくだなって印象。
ファヴェルの無茶振り(空中に投げられたグラスキャッチ)は、練習されてただけにお見事。毎回ハラハラしながら観てしまう笑


・山口さん”マキシム”
還暦とは…?って感じで、また若返ってませんかね???(おかしい)
祐様節(?)満載だけど、貴婦人のときに比べたらあり。
個人的にはレベッカの事を告白するときの、レベッカの表現が好き。凄いセクシーな感じだけど、ゲス女なんだろうなってわかりやすいし、あの歌のシーンの振り幅が一番好き。
優しいけど、原作の重要シーンのみ抜いてるので、原作より怒りっぽいマキシムだなって印象。"わたし"に縋りつかない辺りはメンタル強いなー。


・KENTAROさん"ジャイルズ"と出雲さん"ベアトリス"
癒し〜〜!!もうこの夫婦が出てきてるの見るとホッとする。ベアトリスは原作のストレートに言っちゃう裏表のないマキシムに好かれてない姉から、面倒みのいいお姉さんに変わっててちょっと残念だけど、これはこれであり。ジャイルズはもうなんかゴルフの人ってイメージ。
あとこの二人、メイン以外でもいてらっしゃるから見つけるたび二度見する。特にベアトリスお忙しくない!?!?


・モリクミさん"ミセスヴァンホッパー"
……正直な話、冒頭以外で出る必要あった?みたいな気持ちになるくらい濃い。濃すぎてちょっと飽きてきた。似合ってらっしゃるとは思うよ。


tekkanさん"ベン"
実ははじめまして。お歌の耳に残りやすさNo.1なのは、いいお声だからなのか、リピートされる歌詞のせいなのかわかんない。
あとベンのセリフは、結末わかっててもヒヤヒヤするので、あの雰囲気も好き。
確か綾ちゃんわたしとの時は、綾ちゃんわたしが集めて渡してくれるから、貝殻集めてなかったはず。


【番外編】
・クニさん"ファヴェル
アクセはポケットにコッソリ入れて持ち帰るこそ泥。
ソロはなしだったけど、物語の違和感はなし。
レベッカのことは昔好きだったオンナみたいなくらいでちょっとドライ。
お酒飲みながら筋トレしてそう(これは中の人のイメージのせいかもしれない)


今回は原作(日本語訳だけど)で勉強してから観たけど、原作の中盤から終盤にかけての「どうなる!?」って引き込まれ方がよかったし、結末見て「ほぉ〜!」ってなってただけに、屋敷が燃えてるシーンの分かりやすいけどダサい歌(ファイアを連呼)にはガクッとしたし、オリジナルの屋敷の結末も好きだけど、ちょっとモヤモヤ。。ダニー達カッコイイけど……けど………。
あとレベッカの死因が銃殺から撲殺(?)へ変わったのは、そのおかげで事故感は増したけど、マキシムが意気地なしにみえてしまうなーって。

なんやかんや書いたけど、虜になってるくらいには好きです。

舞台版DIVE!!改めDIVE!! The STAGE(ダイ舞)の話

 

森絵都さん原作の「DIVE!!」という作品をご存知ですか?


過去にラジオドラマ化、漫画化、映画化、昨年の夏にはアニメ化もした作品です。

 

そしてその「DIVE!!」が今度は舞台化までしていた、というのもご存知でしょうか?

 

実は大阪公演が、10/6〜7に全4公演上演されます。(東京公演は残念ながら上演終了しました)
10/6は13時、18時、10/7は12時、16時とあります。
上演時間は2時間10分でほぼ変更ありません。


会場は森ノ宮ピロティホール(JR環状線 森ノ宮駅から徒歩5〜10分、大阪メトロ中央線/長堀鶴見緑地線 森ノ宮駅から徒歩3分くらい)になります。
台風が接近してますが、新幹線さえ動けば、あとは

・JRを使って新大阪駅大阪駅森ノ宮

・大阪メトロを使って新大阪駅本町駅森ノ宮

又は

・大阪メトロを使って新大阪駅→心斎橋駅→森ノ宮

と、どうとでもこれますね?しかも大阪メトロからなら、殆ど濡れずにいけます!!ありがたい話です。


イープラスでも当日引換券(http://sp.eplus.jp/sys/main.jsp?prm=U=14:P1=0402:P2=256496:P5=0001:P6=001&utm_medium=email&utm_source=check&utm_campaign=C000237471)が前日18時までクレカのみでしてますが、もうなんなら劇場に直接来てください。
手数料なしですし、大千秋楽以外は、ギリギリでも当日券が買えるくらい余ってます!!!!笑
非売品特典付きプレミアムが9,800円、一般席7,800円になります。ぶっちゃけ(プレミアムに2,000円の価値があるかって言われたら首を傾げたくなるので)一般席で大丈夫です!


私自身、舞台化の話が出るまで作品に触れてこなかったのですが、舞台化するよーって知ってから、原作を読み、「この作品を舞台化……するんだよな…??作品自体は凄く引き込まれるくらい面白くて、読み応えはあったけど…限られた時間の中で原作を削られるのは嫌だなぁ…」と、正直見るのは気乗りしてませんでした。

原作が好きになってしまったからこそ、原作のイメージを壊されたくないって思うことが多々あるので、基本的に2.5次元作品はあまり足を運びたくない派なのですが、そういう人にこそ、今回のこの作品は足を運んでほしい!と思うくらい凄いんです!!!!
だからこそ観てほしいんです!!!


どう凄いかと例をあげると、

 

パフォーマーと呼ばれる方々が飛び込むのは勿論のこと、メインの役者も組まれた舞台装置からバンバン飛び込みます!
→これがまあ凄いんですよ!パフォーマーさん達が補助器具付けて結構な高さから3回転半とか披露してくれるんですけど、その前に知季とか、要一他試合に出るメンバーは全員ある程度の高さから袖に向かって飛び込みます。いくら最近ちやほやされがちな若手俳優だからって、普通ここまで頑張ります??
飛び込みましたっていう設定で終わらず、ちゃんと飛び込んで、魅せる。相当練習したんだろうなと思いますし、殺陣芝居のように、今後役に立つ機会はあまりないかもしれませんが、中の人ファン的にも「この人こんなことできたんだ!?」ってなります。
原作読了組からすると、「この技…こういう技だったんだ」ってイメージもしやすくなるので一石二鳥です。

 

・知季、要一、飛沫の苦悩は勿論のこと、レイジや陵までしっかり出番はあります!
→ここらへんは結構原作通りです。短い時間ながらも、知季の失恋事件や、要一の会長直訴事件、飛沫の地元出戻り事件なんかがあります。陵が要一に辞めるのを告白したり、レイジの出番が気持ち原作より増えてるかなってなってたり。
ただ一つ言いたいのは、知季のふて寝、せめて布団にいてる姿で見たかったな……舞台都合上仕方ないとはいえ、床で寝させるとか雑すぎる…笑


・松野、辻、ピンキー山田、炎のジローなど、他県のライバル達もなんやかんやでよく出てきます!
→開演10分前くらいに、アナウンスとして出てきます。出番が少ない救済措置かと思いきや、試合になると結構出てきますね。(メインのMDC組よりは少ないですが…)
私の中では松野やピンキーがめちゃくちゃ印象に残ってます。特にピンキーの要一へのうざ絡みが凄い。高3の設定忘れてません??ってくらい。ピンキーだけ原作よりセリフが増えまくってるから、余計にイラッとする。
あと炎のジローもちゃんと赤くなります。皆で裏で叩いてんのかな…笑


・麻木コーチや富士谷コーチもいいぞ!!
→アニメ版の麻木夏陽子役の名塚さんが、舞台版の麻木夏陽子役もしてくれてます!キャスティングに名塚さんがきたらいいな!って言ってたら叶ってしまった…笑
個人的に声優さんのお仕事より、舞台に立つお仕事で名塚さんを拝見する機会も多く、とても好きな方なんですが、キリッとした目力の強いカッコイイ麻木コーチに惚れない人はいないんじゃないかな!?ってくらいかっこよさ増し増しです。
知季と麻木コーチ目当てで行ったはずが、後半は完全に「麻木コーチ無理…好き……」してました。恐ろしい。
要一くんのお父さん改め、富士谷コーチもちょいちょい出番はあるんですが、原作のような要一と絡むシーンがあまりない中で、代表選手かけた要一の試合中に叫ぶとある台詞に原作を読んでたら、グッときます。あの不器用なお父さんは、あの一言にすべてが詰まってる気がする。(逆に原作読んでないと、なんで?ってなるかもです)


・勿論、原作でもある弘也や未羽、そして恭子さんも…
→一応、出てきます。でもかなり出番は少ないです。
原作でも未羽と弘也にイラッとしてた人達には、有り難いことに大分ショートカットされてるので、不快感は少し軽減されるかと。
恭子さんは原作でも結構好きなんですが、出番が少なくてもあの謎の包容力はあります。
会長もでてくるんですが……中の人推しの人はつらいな…ってレベルの出番です。お察しください。

 


あと、アニメを元に今回の舞台を作ってる感があるので、「原作で好きなこのシーンがない!」とかいうのはあります。まず幸也がいないですし、知季がチクワとランニングに行かないですし、知季と飛沫の絡みも少ないですし、知季が怪我をしないですし、夏陽子の過去話(ダイバーの話)、要一のお母さんの話とか、色々カットされまくってます。
だから「こんな作品は『DIVE!!』じゃない!!」って思うかもしれません。
ラジオドラマ化だ、漫画化だ、映画化だ、アニメ化だ、そして舞台化だと散々やり尽くされてもう飽きられてるかもしれません。

 

それでも!!
照明と音響と舞台装置、それから俳優達の肉体を駆使したリアルダイブを、大阪まで見に来てください。
最近多用されがちなプロジェクションマッピングも、無駄に暗転して展開されがちな大掛かりなセットもありません。舞台上にあるのは、飛び込み台とそこに向かうまでの機動台のみです。

だから背景を自由に想像しながら、原作のイメージとほぼ変わらないキャラ達が観れます。


群像劇なので、誰目線で見ても面白いですし、布面積が少なくてしんどくなったら、麻木コーチを見ててください。麻木コーチは脱ぎません。むしろ着ます。コートを。


決して安いとは言えないチケット代ですが、普段の中身のない2.5次元作品に払うお金以上の価値はあります。

 

だから2時間10分という貴重な時間を、彼らにください。

 



f:id:sunkskpp_ays:20181006071357j:image

グーテンバーグ!ザ・ミュージカル2018

観てきました!!グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!!!

 
f:id:sunkskpp_ays:20180723232817j:image

初演を見た人から「ヤバい作品だった(意訳)」ときいており、予定していた長野や九州遠征を諦め、いざ東の地(新宿村LIVE)へ行ってきました。


超大雑把なストーリーとしては、バッカーズ・オーディション(海外でよくある舞台作品プレゼンのための逆オーディション)で、プロデューサーや投資家を集めて自分たちの作品を上演させてくれる人を探しをしましょう、というもので、2人の劇作家(ダグ・サイモン)と作曲家(バド・ダベンポート)が、ミュージカル「グーテンバーグ」という作品を作ったので観てくださいとプレゼンしてる話です。
グーテンバーグ自体の話をすると長くなるので、詳しくはURL先の公式HPや、ちゃんと書いてるゲネレポをみてください。(投げた)

公式HP→グーテンバーグ|ミュージカル|オフブロードウェイ|日本版


エンタステージ(動画があります)→【動画】『グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018』公開ゲネプロ(鯨井康介&上口耕平ver.) | エンタステージ


エントレ→たった二人で20役以上を演じる!役者の卓越した技術とコメディセンスが光る『グーテンバーグ!ザ・ミュージカル!2018』観劇レビュー | エントレ|演劇動画ニュース

 

今回はお兄さんチーム改め初演から続投チームのダグ役:福井さんとバド役:原田さん、Wコウちゃんチーム改め新キャストチームのダグ役:鯨井さんとバド役:上口さんのWキャストでやってます。


福井さんと原田さんチームは、東宝系ミュージカル沼(特にレミゼ勢)でずぶずぶしてる人向け。
f:id:sunkskpp_ays:20180723232839j:image

 

鯨井さんと上口さんチームは、2.5次元ミュージカルや、ミュージカルをあまり知らない人向け。
f:id:sunkskpp_ays:20180723232851j:image

 

そんな体感でしたが、ぶっちゃけどっちのチームも面白いので、どっちをみてもらってもいいです。

 

あと、ミュージカルの名前がついてますが、ガッツリミュージカルというよりも、そんなにミュージカルミュージカルしてないです。数年前にミュージカル沼へ落ちた私のような未だにわか者にも、話の要所要所で解説が入るので、「こういう曲はこんな意図があったのか〜!」と勉強になるような作品です。

だから「ミュージカル初心者だけど〜」って人はきてほしい。必要なのはチケットと、貴方のイマジネーションの力だけ!

(๑•ㅂ•)و✧(学生はカルチケサービスがあるので、公式読んで行くといいよ!正直羨ましい!)

めちゃくちゃぶっちゃけると、ミュージカルという名のついたストプレ寄りのコメディです。

 

アンサンブルとか登場人物多いと「この人今なにしてる?」とかなりがちですが、今回は2人ですし、帽子に「誰役してます!」と書いてあるので、そんな心配もないです!セットに目が行きがちで芝居に集中できない?心配ご無用!セットはほぼありません!帽子と小道具数点がおかれた机のみです!!!
派手な演出なんて全くないです。冒頭にも書いたように、オーディションのような感じなので、めちゃくちゃシンプルです。

 

お芝居自体は普段のミュージカルと似た2幕構成で、1幕50〜55分、途中休憩15分、2幕50〜55分の約2時間になります。(公式には90分と書いてますが、アドリブで延びてるのをお察しください)

 

とりあえずおもろいし、仕事終わりでも行きやすい19時30分開演時間だし、鯨井さんと上口さんの千秋楽(日曜マチネ)以外はチケットあるから観てくれ。って気持ちなので、宣伝ブログを書いてるんですが、何一つ面白みもなく伝わりきらないと思うので、ここから先はネタバレ込みで書いて行きます。

 


*福井さんと原田さんのお兄さんチーム*
f:id:sunkskpp_ays:20180723233322j:image

f:id:sunkskpp_ays:20180723234449j:image

最初に新キャストから観たんですが、こちらのお兄さんチームとの差よ。
動きに無駄が少ない!笑
でも若手チームより汗がすごi(ry
正直200人キャパでこの方達の歌を約6,000円しない金額で聞いててホントにいいの!?って罪悪感が出てくるくらい、歌の圧がスゴい。やばい。(語彙力のなさ)
あと弟チームにない安定感。どっしりしてて安心してみれる(一部を除く)のもこっちのチームかな。
モノマネももう一つのチームとは違うんですが、出てくるミュージカルネタも違う。
ビリーとか、レミゼとか、美女と野獣(これは新キャストチームもあるけど、ネタが違う)とか、メリポピとか結構ミュージカルネタ出てきてて、(今後のお仕事的に)大丈夫!?ってなる。(公式曰く風刺コメディだそうなので、大丈夫なんだろうけど)
まあミュージカルネタもだけど、モノマネがこっちのチームは3分の2がミュージカル界の有名な人(Y口Y一郎氏とか、H田Mぐみ氏とか、Y崎I三郎氏とか、KN美嬢)がでてきてたけど、正直前半2人以外どこがそのモノマネか言われなきゃわかんなかった笑
あとレミゼのかっこいいジャベールやバルジャンの福井さん知ってる人や、ガブローシュやアンジョルラス、マリウスでかっこいい原田さんを知ってる人に見てほしさはある。あのかっこよかった人達なのに!?ってギャップが凄いです。
福井さんと原田さんをレミゼ以外で見たことあって、なんとなーくお二人のキャラをご存じの方には、ふわっふわした福井さんや、毒舌マシンガンの原田さんが見れるとお伝えしておきます。
グーテンバーグの作中のキャラは、お兄さんチームはカルピスを希釈値から2倍くらい濃くした感じです。伝わりにくいんですが、とにかく濃いんです!!!2人なのに、濃すぎて目が足りないくらいなんです…笑
あとはまあ…劇場で観て体感してもらうのが手っ取り早いです…←

 

*鯨井さんと上口さんのWコウちゃんチーム*
f:id:sunkskpp_ays:20180723233452j:image

f:id:sunkskpp_ays:20180723234348j:image

キレッキレさを感じたいならこちらっ!
ダンスがキレッキレな上口さんと、回を増す毎に(楽しくて)暴走気味な上口さんをキレッキレなツッコミでフォローしてくれる鯨井さん。
自由な上口さんを全部拾ってくださる優しさがね、もう感謝と申し訳無さしかないですね!!
ミュージカルのネタは、お兄さんチームより比較的わかりやすめ。というか、ミュージカルを見てない人でも知ってるメジャーなやつしかなかった気がする。あと鯨井さんが出演されてたの2.5次元舞台のペダル踏むやつとかね。
お歌も上手いお二人ですが、こちらのチームはどちらかといえば魅せてくれます。歌ってないメインじゃないときでも、視線を持っていかれます。(特に上口ヘルベチカの歌のシーンで、鯨井グーテンバーグがしてる事とか)
グーテンバーグの作中のキャラは、カルピスの希釈値1.5割増しくらいです。今更だけど、なんでカルピスに例えたのか謎。どちらにしろ濃いです。
個人的には鯨井さん解釈のヘルベチカと、上口さん解釈のヘルベチカが同一人物のはずなのに、一致してないのがツボです。どう違うのかは劇場で…!←
鯨井さんは『bare』で見れなかったり、結構ニアミスしてて今回ようやく初見(たぶん)なので、「この作品見た事ある人来ようよ!」ができないので申し訳ないですが、とりあえず初共演の上口さんがあれだけ自由で楽しそうにめんどくさい人になってるってことは、めちゃくちゃいい人で、ツッコミすごい人なんだなぁって。

個人的に上口さんのダンスと、女性っぽい仕草がとても好きなので、めちゃくちゃ堪能できて満足ですし、気づいたら追いチケ改めリピチケ増やしてました。次見るまでにどれだけ進化してるか楽しみです。あと普段より顔までうるさ…騒がしいのは気のせいですかね??

 

 

Wチームで台本がちょこちょこ違うので、「こっちのチームはこうだったけど、あっちのチームはどんなんだろう?」と思う人は是非見比べてほしいですね!キャラも全然違いますし。(例:福井さんグーテンバーグは脳筋なイメージでしたが、鯨井さんグーテンバーグは知的なイメージだとか、2組の同一キャラはほぼ違います)

あと、ブラックジョークの多いコメディではあるんですが、ラストの展開には色々考えさせられたり、ほっこりあたたかくなったり、ほろりときそうになったりするので、是非とも劇場に軽い気持ちで行ってみてください。後悔はさせません(たぶん←)

 

おまけ。
f:id:sunkskpp_ays:20180723233607j:image

↑観劇前に物販見たら「なんでビスケット!?」と思うと思いますが、1幕終わりにはわかりますし、ビスケット売りのスタッフさんが面白いのもちょっと好きです。

 

カテコは撮影オッケー(動画NGですが、一眼やコンデジはOKっぽそう)なので、記念にいかがでしょうか!?

 

あとついでに声を大にして言わせてください。

次は関西とか地方でもやってください!!!