Room2916795

観劇は麻薬。好きなことだけ気の向くままに。

THE STORY OF MY LIFE


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ミュージカル ストーリー・オブ・マイ・ライフの話(感想)をします。

 

公式のあらすじ、Twitter等チェックしていかずに、そのまま観た内容から推測→理解したい派(ただ単にめんどくさがり)なので、初見の時はアルヴィンはトーマスにだけ見える幽霊だとか思いこんで見てたことを先に白状してストーリーを書いておきます。

あと映画「素晴らしき哉、人生!」はまだみてません。

 

*ストーリー*

人気短編小説家トーマスは、幼なじみのアルヴィンの突然の死に際し、弔辞を読む為に故郷へ帰ってくる。しかし、葬儀が始まるというのに、アルヴィンへ手向ける言葉が思い浮かばない。すると死んだはずのアルヴィンが目の前に現れ、トーマスを自らの心の奥深くへと導いていく。そこには延々と続く本棚があり、トーマスの思い出と積み重ねた人生の本当の物語を書いた原稿や本が存在していた。アルヴィンは、その中から弔辞に相応しい2人の物語を選び、トーマスの手助けを始める。しかし、トーマスはそれを拒み、助けを借りずに弔辞を書くと言い張るが、アルヴィンは気にもとめず、次々と物語を選び、語っていく。果たして、弔辞は完成するのか……。

いくつもの物語が語られるにつれ、2人の間に存在した数々の埋もれてしまっていた小さな結びつきが明らかになっていく。

アルヴィンとトーマスが子供時代に育んだ絆と生涯を通じて築き上げた友情の物語。

 

見た順番は、平方トーマス /田代アルヴィン→田代トーマス/平方アルヴィンなんですけど、正直田代トーマス/平方アルヴィンの組み合わせの方が、ぐっ…ときたというか、2人から発せられる感情の熱量が全然違っていて、こっちが自分的に推したい組み合わせだなぁって思いましたね。

お二方の運動量からの汗も凄くて、汗か涙かわからないくらいなところはあったんですけど…笑

あとそれぞれ衣装が違うの最高ですね!!万里生くんアルヴィンが赤っぽいので、平方くんアルヴィンが緑っぽいの。あと平方くんの方はズボンがちょっと短めだったような気がする。気がするだけかもしれない。

 

 

*平方トーマス/田代アルヴィン 回

全体的に万里生くんアルヴィンが終始可愛い。 可愛いの塊すぎる……っていうよりも、6~11才前後の、平方くんトーマスが出会った頃の彼が成長せず自由に生きているって感じだったんですよね。だから可愛くて、常にニコニコしてて、何をするのも子供っぽい。(でもハタキで本を叩く仕草は流石元書店員)

アルヴィンが父親の本屋を継ぐ書類を記載した後、「大人になった気分だよ。君のようにね(台詞は曖昧)」ってあるんですけど、その言葉を言った彼ですら、少しだけ成長したようにみえて、大差があまりない。

その点、平方くんトーマスは大人であろうと努力をして無理をしながら生きている感じ。回想シーン以外、あまり表情に出そうとはしてなかった。はず(ちょっと記憶ない)

名誉も、彼女も、実績も得てはいたけど、本当は自由に生きるアルヴィン(実際彼自身もあの本屋と父親の事で苦労はしていただろうけど)に憧れていたから、平方くんトーマスの元に現れた万里生くんアルヴィンはあんなにも無邪気っぽい子供のような存在だったんだろうなと。

あと地味に事故回で、冒頭のコートと共にスーツのジャケットを脱いでしまったり、「ダメっ!!」ってアルヴィンに止められて肘を「ゴンッ!」って打ち付けたりしてたのはちょっと笑ってしまった。それと、Xmasの飾り付けあたりで万里生くんがハシゴ登りそこねた気がしたのは気のせいかな……。

 

 

*田代トーマス/平方アルヴィン 回

平方くんアルヴィンは、可愛いというよりもなんだかちょっと面白い愉快な子って感じ。でも「バタフライ」を聞いてちょっと寂しそうな表情をしたり 、笑顔ではいるんだけど、心からは笑ってなかったような。アルヴィンも彼なりのペースで大人になっていってたのを、トーマスは理解してたんだなって思うようなお芝居だったんですよね。

だから万里生くんトーマスに対しての平方くんアルヴィンは大人びてたし、彼と同じだけ年を重ねた幼なじみのアルヴィンであったんですよね。 それとトーマスですけど、登場したど頭の冒頭のハットを脱ぐ直前に、なぜか笑みを浮かべてたんですよね。先に逝ってしまいやがってと言う意味なのか、それとも別の意味なのか……。平方くんトーマスでは見かけなかった気がするんだよなぁ。

万里生くんトーマスはなんていうか…作家っていうより、 きっちりした大人って感じ。クリスマスの時に襟元やネクタイをゆるめ、ネクタイピンの位置をずらしたりはしてたけど、普段は超真面目人間のような「大人ってこうあることが当たり前」って枠組みの中にいるって感じだったので、平方くんトーマスとはまた違った感じだったんだよなぁ。

あとアルヴィンと離れたいと思う反面、彼の事を羨ましかったんだなぁってどちらにも感じたけど、より強く感じたのは万里生くんトーマス。アルヴィンだけが依存してるようにみえるけど、実際は万里生くんトーマスも平方くんアルヴィンに依存してて、完全に共依存だった。

ついでに、万里生くんトーマスも、平方くんアルヴィンも感情の波がこっちの方が激しく感じたのは、万里生くんトーマスに平方くんアルヴィンや客席が引っ張られてたのかなぁって。

 

 

このあとは共通の話なんですけど、冒頭辺りで行き詰まってるトーマスに「まだ受け入れられてなかったんだ」ってアルヴィンにいわれてましたけど、もしかしなくてもトーマスの身近な人で最初に亡くなったのってアルヴィンだったりします??

アルヴィンが6歳で母親を亡くして、ずっと依存しててもトーマスは馬鹿にはしてませんでしたけど、「高校のハロウィンパーティでママの仮想は気持ち悪い」って言ってるあたり、大事な人を失った気持ちを彼は理解できてないんじゃないかなと。

もしそれなら、アルヴィンの弔事を読んだあの後もトーマスはアルヴィンの事を思い続けるんだろうか…なんて。

 

あと公式が書いてるまま"弔事"とは書きましたけど、正直日本語と意味が違って

褒め言葉、賛辞

って意味らしいので、ちょっと混乱しがちななんですよね。そこはもうちょっと変えて、わかりやすくしてくれたら良かったのになーーって思いますが、まあ難しそうですよね。

 

 

正直、1回見たときは「これ万里生くんアルヴィン可愛かったけど、別バージョンみてはまらんかったらどうしよう」って思ってたんですけど、そんな心配は杞憂でした。むしろ現状は万里生くんトーマス/平方くんアルヴィンがしっくりきてるけど、後半に行くにつれて平方くんトーマス/万里生くんアルヴィンが化けたりして、こっちがよかった!って思う人が増えたりするんじゃないかなって思いますね。

まあ今の現状はアルヴィンもトーマスも万里生くんがグイグイ引っ張りまくってて、平方くんが引っ張られてる感あるので、万里生くんのアルヴィンのインパクトを越える平方くんトーマスが出てきたら……って感じなのかもしれませんが。。

だからじっくり寝かせた御園座あたりにいきたい気持ちはあるんですけど…愛知公演平日初日楽の日多すぎでしょ…笑

 

それから、下手前方のチケット手持ちの人はあきらめてください。本棚がほぼ見えません。まあ感想読む人なんて見た人くらいだとは思うんですが、下手端~本棚の梯子辺りの座席は全く本棚の端に何が入ってるか見えてませんでした。

弔事を読むシーンが上手なのは知ってましたけど、まさかあれだけ遠いとは…(´⌓`)

 

 

あと余談ですけど、首元へのキスは「所有欲・独占欲」だったり、「離れたくない」って意味があるそうですね!! それも含めて考えると、アルヴィンからトーマスへのキスは前者で、トーマスからアルヴィンへのキスは後者なのかなぁと思ったり。(両方後者の可能性も捨て切れませんが)

 

 

何が書きたいのか自分でもわからないまま勢 いで書いちゃったんですけど、地方含めて再演よろしくお願いします!!!!