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観劇は麻薬。好きなことだけ気の向くままに。

髑髏城の七人 下弦の月 12/16 ソワレ

「髑髏城の七人 下弦の月」観てきました。

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上演時間は1幕 1時間30分、2幕 2時間5分(休憩20分)


キャスト発表見た後、身内含めた何人かから「行くんでしょ?」といわれ、行かない発言してたんですが、「これだけ軽率に行くんでしょ?って言われまくってるってことは、いけってことかな!?」と、ダメ元&ノリでチケット申込したらご用意されたので、行くことになりました。
これが初見ーと思ってチケット取った後、ストーリー読んでたら見た気もしてきて、たぶん一緒に見てた親に確認すると、数年前にゲキシネの宣伝かで、いつかの髑髏城の放送してたやつを見てたそうです。でも全く記憶にない私。結局気分は初見でしたが、贋鉄斎が研いで→捨之介が斬る作業を見た記憶があったり、ラストの小判分けるのを見た記憶があったり、断片では覚えてました。笑

 

そんな髑髏城の七人をどこから感想書くべきなのか…。
とりあえず一番好きなキャラは、兵庫(&部下達)か贋鉄斎ですね。
兵庫と関東〜隊の一味の動きがきれいに決まってて気持ちいいなー!って思ったのと、兵庫と関東達の関係がめっちゃ好きです。
特に好きなのは2幕の無界の里を守ろうとするところですかね。あそこから髑髏城攻め込む前あたりまで泣くの堪えながらみてました。
あと兵庫&いん平VS爪月あたりも好きです。あんな戦い笑うしかない。
極楽太夫を守ったりしてるシーンも好きですし、彼女にそっぽ向かれてもずっと追い続けるのがいいですよね。最後は兵庫の粘り勝ちだし。
あ、そうだ。兵庫のステファニーの発音めちゃくちゃいいのも好きです。

贋鉄斎はキャラ自体が好き。あんなアホっぽくみえるのに、実はできる人みたいな。そういうのすごい好きです。いつまでもしぶとく生き残ってそうですよね。

 

上弦は見てませんが、「若さの上弦、大人な下弦」なんて言われてる(?)のをみると、下弦は捨之介、蘭兵衛、天魔王の3人とも陰だよなあ…って思いますね。上弦は役者さん的に捨之介だけ陽っぽい。
下弦は3人とも儚さと美しさがあって、これが大人かと。笑
兵庫と霧丸の陽の明るさで均衡を保ってた感じですね。

 

下弦の天魔王は今回観に行くきっかけになったヒロキスズキ氏。
「月」から追加された冒頭のインパクトがすごくて「これホントに鈴木拡樹氏?」って思うくらい、いつもと全くお芝居が違ってて、完!全!悪!!状態。これが天魔王…。あの天使のような笑みを封印して片方の口角をあげて笑うのすら恐ろしい。
殺陣は前作(煉ステ)がスピード重視だったのもあるけど、今回は比較的ゆったり優雅な、でもやっぱり天魔王無双。こちらもいつもと雰囲気が違うし、なによりマントさばきも含めてすごい。
ちゃんともこと廣瀬さんと絡むお芝居をみるのは初めてでしたが、2.5次元の芝居をメインにしてるイケメン(改めチケットの取りにくい人)達が、こう揃ってると、美しいみてはいけないモノをみてる気持ちになりました。たぶん他の組み合わせでも美しかったんだろうなと思うと、天魔王に口説き落とされる蘭兵衛シーン集とかほしくなる。たぶん言い値で売れるよ。
今回追加された冒頭と、捨之介戦の時の鎧外しのせいか、天魔王の弱さが出てきてて、過去の天魔王達に比べたら人間らしさの残った天魔王だったのかもしれないなーと。信長公の最後の遺言が、一言でも天魔王にあれば、彼の人生が変わってたのかもしれないなと思うところもあるかな。(でも蘭丸の方が長かったらそれはそれでうらんでるかもしれない)

 

天魔王から続きで蘭兵衛も書きますが、こちらも「あのふわっふわの廣瀬さん!?」っていう印象です。無界屋としての姿も飄々としていて、どこか儚げなのがいいですが、2幕のVS天魔王からの口説かれ以降の変わり具合が恐ろしい。一気に強さ溢れてきた。笑
「ここで裏切ったら光秀と同じになる…!」ってそれだけの理由のために天魔王を守り、果てて逝った蘭兵衛も結局はずっと信長公にとらわれてたんだなぁと。

 

捨之介は役者としては初見の宮野さん。
鈴木天魔王の相手が宮野捨之介でよかったと思える組み合わせ。殺陣になれてないと思えないくらいの良い刀捌きで、パンフ読んでたらすごく苦労されたんじゃないかなぁと。
さっきも書きましたが、天魔王と蘭兵衛に比べると大分控えめではあるけど、どこか寂しげというか、儚いところがあるんですよね。
自由になれたといいつつも、結局彼自身も逃れきれてないのかなあなんて。

 

あと忘れちゃいけない霧丸。
自暴自棄を捨之介に更生させられて、逆に自己犠牲になりがちな捨之介を守る姿がかっこよかったし、なにより可愛い。持ち合わせた明るさがよかったなぁ…。

それから極楽太夫も。

いのうえさん演出って結構女性陣も何か抱えてること多い気がする(たまたまそんな作品多いだけ?)し、それでも強く生きようと生にしがみついて生きる姿がもうかっこいいし、蘭兵衛にマシンガン?ぶっぱなすのとかもうね…しんどい。

でも兵庫がずっと隣にいてたのがすごく救いでもあったし、こいつめコノヤロウ!って感じ(どんな感じだ)

 

 

 

予定が合わなかったとはいえ、「花・鳥・風」の髑髏城も観たかったと今更思いますが、下弦だけでもこうしてみることができてよかったのかなと。

そのあとの刀ステとかでもグサグサくるとこあったんですけど。笑

とりあえず劇場がねー、東京遠いです!!!!!(軽率な遠征民が何言ってんだって言われそう)

推しがいてないとなかなか髑髏城行こうかなって思えない金額なのもちょっとあれなんですけど、実際躊躇ってたのは目当てがいてないのと、金額と、あと一番不安視してた360度回転舞台ですね。

 

結論から言いますと、髑髏城酔い軽くしました。中央あたりだったのに。

過去に登城した人に「髑髏城酔わない?大丈夫?」って聞いて回って、私の周りで酔ってる人はいてなかったんですけど、私はちょっと気分悪くしました笑

というのも、舞台の足の下の動く感覚や、出演者が動き回るのは許せるんですけども、映像がね…過激に揺れてるのと、自分の座席が揺れてるのと同時に動かれるとだめです。

あの…USJターミネーター2:3Dを想像してもらったらわかりやすいかと。

BTTFやスパイダーマンは余裕なのに、あれだけなんでかだめなんですよねー。

映像が動きすぎてる+観劇用メガネ(度が強い)だったからだとは思うんですけど…利点が仇になるという。

同じように髑髏城酔い起しかけた人がいたら、軽く天井観てください。映像止まるかなーって辺りで下向くようにしたら後半は何とかなりましたのでお試しあれ。

 

とりあえず記念として1回は登城できてよかったです。

天魔王全集ください………

 

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