心踏音〜Shintouon〜(劇団壱劇屋) 10/27ソワレ
劇団壱劇屋さんの五ヶ月連続ノンバーバル殺陣芝居シリーズ:「五彩の神楽」の第3弾である『心踏音』観劇してきましたー。
もう5ヶ月シリーズの半分!?って気持ちなんですけども、毎月毎月短期間でまた竹村さん達すごい作品作りよったな…って気持ちで見ております。
期待を裏切らないあのクオリティ最高です。
そんなわけで今月のあらすじ。
これは”男“の物語
生まれたときから
男の世界には光はなかった
耳は目になり
少し世界が明るくなった
生まれたときから
女の世界には音はなかった
足音は声になり
少し世界が輝いていった
二人は出会う
世界は眩しく色付いていく
闇は音もなく近づいてくる
これは”男女“の物語
光を奪われた男は復讐の修羅となる
今月は先月と真逆(どちらかといえば憫笑姫寄り?)の内容で、めっちゃ泣きました。
ノンバーバル殺陣シリーズのなかでめちゃくちゃ泣いた「独鬼」とどっちの方が泣くかなーってくらい。
好みの甲乙はつけがたくてどっちも好きなんですけども…笑
冒頭の吉田さんと坂口さんの滑らか且つ素早い殺陣をみた瞬間、一気に空気が変わったというか……流石全盛期からずっと活動されてたお二人だ…!って思うくらい安定感と安心が凄かった。
吉田さんは今回の主役である「目」が見えない盲目の剣士。見えてないハズやのに、たまたま見てしまった目でも凄く語られてた。というか、吉田さんのあれだけの目力あんまりみたことないかも。(普段は飄々としてらっしゃるイメージ)
普段は竹村さんの笑人がいてないとダメダメな感じやのに、終盤の恨みの執念からの殺陣がぐっとくる。
どうでもいいけど、猩獣で吉田さんは片目失ってたのに、今回は両目とも見えてないって竹村さんは吉田さんになにか恨みでもあるんですかって書きながら気づいて笑ってしまった。それを障害ともせず毎回軽々乗り越えてる吉田さんも凄いけど。
今回守りたかったのに守れなかった、彼女のために、あれだけ執念を燃やして生きて闘い倒した相手が彼女の父親や友人ってさあ〜!!!!。゚(゚´ω`゚)゚。
1周目の時点は「え?なんで?」という疑問を抱えながらも、見事に視覚の役者という情報に騙され、2周目からの種明かしでは納得しながらの大号泣。
目が見えない彼を生かすためにした2人の行為が褒められるのかどうかはわからないし、話せない彼女の悲痛の叫びがより届かないものになってしまっていてつらかったけど、盲目の友人こと笑人はやっぱり友人なんだなぁって。
あとまあ今月も前情報そんなに入れずに観たんですけど、話せない彼女(フミ)がまさかタップダンスやるとは思わなくてビックリした。
そこでそんな取り入れ方するか!?っていう発想の勝利が凄いし、それで会話成立してたことにまた泣けた。
坂口さんの岳人はお父さんってことまでは知ってた。(今更ながら知ってた情報をあげると、盲目、竹村さんが盲目の友人、岳人がお父さん、丸山さんの腰巾着が西分さんくらい)
恋する娘を見守りつつ、時には邪魔もするお父さんはちょっとくすぐったい感じだったけど、ニヤニヤが止まらなかった。
坂口さんの殺陣はチェスぶり…のはずだけど、衰えとか全くなくて、ほんと吉田さん共々安心して観れたおかげでまんまと引っかかった。
竹村さんは相変わらずずるいお方だ…。いいとこ取りすぎるし、今回は前回に引き続いてへらーってしてはるのに、坂口さんから鈴を受け取るときの苦しそうな表情がつらい。笑人の名前通り1から10まで全てが優しさでできてる。バファリンですか。
丸山さんや岡村さんが今回の敵キャラではあったけど、前2ヶ月よりは印象薄い…気もする。まあ仕方ないといえば仕方ないんだけど。
あと個人的に今回報われねーなーと思ってたので、暗転後の2人の再会がちょっと蛇足に思えてしまったし、盲目の彼ははじめて話せない彼女を見るわけだし、どうせ再会させるなら軽いタップ踏んでもよかったんじゃないかなぁと。
とりあえず毎月目が足りてない感じなんですけど、今月は特に足りてないーー!!見所がありすぎる…!!!
メインメンバーに目を奪われてしまうからか、アンサンブルメンバーが全然目で追えてないし、「あ、この人こんなとこにいてたのか!」ってはける直前に気づくってのが多々あった。
もう一度はいくので、次はそっちもみれるように頑張りたい。
あと蛇足ではあるけど、カテコの丸山さんのTV通販のような挨拶(?)には笑ったし、それ突っ込んでくださった坂口さんは流石。謎の通販番組風カテコのインフォメーションも面白いからそれを極めてほしさはある笑
とりあえず本命の今月でこのクオリティで大満足だし、来月が大本命の自分としては滅茶苦茶楽しみにしております。