Room2916795

観劇は麻薬。好きなことだけ気の向くままに。

羽生蓮太郎 0420

f:id:sunkskpp_ays:20170421194651j:plain 「また あした な!」

Patch Stage Vol.10『羽生蓮太郎』観劇。
上演時間は約2時間(日替わりにより多少の誤差はありそう)

久々の末満さんの新作。待ってました! 今回は有名な(ただし私とは相性の悪い)シェイクスピアの「ハムレット」を下敷きに繰り広げられる昭和45年の浪花坂の話。(れみぜやんからは8年後)

私個人的には、
羽生蓮太郎=ハムレット+れみぜやん+悪辣+SMITH+末満さん作品要素 的な感じだったなぁと。(つまりとっても好きな部類だよありがとうございます!!!)

原作は結局読まず、柿喰う客の女体シェイクスピア(悩殺ハムレット)をちょっと覚えてるかなー程度で、あとはWikipedia先生に当日の朝軽く教えてもらっただけですが、それだけで十分事足りました。
れみぜやんのときもそうだったけど、基本当て字なので役も想像しやすいんですよね。劇中でもキャラ自身が「(境遇とか名前とか)似てない?」っていいますし。

前置きはとりあえずこれくらいにして、個別にちょっと初日を観ての感想というか、思ったことをば。

羽生蓮太郎as松井さん

目力がすごくなってた。熱海の時は子犬みたいな可愛らしい眼差しだったのに…黒男を刺すために階段を下って追いかけてきたときには鳥肌がたったし、これがさっきまでおちゃらけてた人と同一人物かと…。都月や逆さの鳥のネガティブキャラの経験が生きてきてるからか、包丁をもつ松井さんに違和感がない。笑
まあ舞台に立ってる姿を観ること自体お久しぶりだったからかもしれないけれど。
でも墓場の墓石にちょっかいかけるシーンはわざとだったのか、純粋に楽しんでたのかは謎。

羽生黒男as三好さん

伝兵衛っぽさを多少なりとも感じるけども、チンピラ役ものすごく似合いますね!笑
一番貪欲に笑いを取ろうとしに行っていた気がするし、滑ってるときも多かったけど、しょうもなさすぎて逆にツボってたから私は好きかな。
それと、墓石のシーンと宮春さんとのドアのシーンはめちゃくちゃ好きなので今後もうちょっと発展してほしいなと期待してます笑

羽生頑子as岩崎さん

なんだろうこの違和感のなさ…笑
大阪のおばちゃんでこんな人いそうだし、いつもの岩崎さんからは感じられない安心感。母の偉大さなのかなぁ…。
突然お母ちゃん歌謡ショー始まったけど、黒男さんの時共々、平成生まれなパッチメン達絶対原曲しらんやつですね、あれ。
モブ役はあんまりでてなかったような気がする…。

歩野宮春as吉本さん

ビジュアルと年齢差がありすぎるので演技力でカバーします!発言してたけど、わたし的には全然いけてると思ったけどなぁ…。 (むしろパンフのビジュアルより舞台時のビジュアルブロマイドが欲しかった…) お父ちゃん顔のインパクト強すぎてイメージが髭と飲兵衛…笑
定春に急いで報告しにきた時のあのセリフは暗転で予想できたけども…つらいなぁ…。 とりあえず原作通り宮春は死ななくてよかった…と思ったのに…( ; ; )

歩野定春as星璃さん

「あいつかくれんぼしてるかもしれんから、親春探したってくれよ…」っていうセリフがとてもつらい。
布袋との「これから本役あるんで…」ってハケてからの出番の早さには笑った。
親春を蓮太郎にとられて悔しかったのか、蓮太郎に嫉妬心を感じてたように私は感じたし、弟思いというか…弟に甘すぎる兄貴だなぁと。
弟キャラ寄りが多かったイメージなので、兄キャラはちょっと新鮮でした。

歩野親春as田中さん

い ろ ん な い み で だ め で す 。
悪い方では決してないんですけども、「羽生くん、羽生くん(´∀`)」って笑顔でついて回るあの可愛さなんなんでしょうか。子犬か。たぶんあれで落ちた人も少なくないはずだ…(私もその一人)
フォアコンや昨年末のイベント時は面白いエピソードを隠し持ってはいるものの、正直役者としてはまだまだやな…って思ってたのに、今回そのイメージを払拭するかのような急成長大出世。このまま頑張って欲しい…。
役的には頭が弱いというよりも大人になりきれない子供って印象の方が強かったなぁ…。「月に手が届いた…!」のシーン前から嫌な予感しかしなかったし、あの時の笑顔もつらいんだけど、めちゃくちゃ好きです。
あと個人的にモブの小指のテツとお焼香にきてた女性がめっちゃ笑いのツボでした。お焼香にきてた女性はほんと…笑えないシーンなのに……めっちゃ真剣な顔で蓮太郎と定春みてるから…複数の意味でつらい…笑

布袋昌吾as藤戸さん

蓮太郎の舎弟その1。(その2は親春)
私はみてないけども、hstちゃんのときに仲良くなってたのが活きてきてるというか…蓮太郎からのいじられっぷりが違和感ない笑
顔芸のレパートリー増やしました?(そういう人ではない)
個人的にはもうちょっと濃くなってもいいかもなーと思うくらい蓮太郎の舎弟っていうイメージしかない。

尾瀬倉友之助as有馬さん

桐志田興喜as尾形さん

まとめてでごめんなさい。でも2コ1だからいいよね!
有馬さんはモブのときあんまり見つけることができなかったけども、尾形さんは結構見つけた。というか出番多かったな?
ハムレット引用シーンはなるほどなぁ…こうきたかって気持ちでみてました。
モブキャラ的存在だから印象薄いのは仕方ないかもだけど、もうちょっとなんか欲しい…。

羽生秀太郎as山田さん

本役あのワンシーンであとモブって…蛍原の方が出てたぞ…笑
でもインパクトは強いお父ちゃん。あとモブ大活躍の人。

蛍原康as竹下さん

初日の日替わりゲスト竹下さん。蛍原さん以外にも飲みに来て絡まれるモブや坊さんやなんやかんやで出番多め。
坊さんのときめっちゃ煽る。笑ってはいけないシーンなのにめっちゃ煽ってるの見つけて笑いこらえるシーンパート2だった。
中の人的に蛍原<黒男だったので、他の人バージョンも楽しみだし、役作りどうしてくるのかも楽しみです。中山さん以外の蛍原頑張れ…笑(中山さんの日は大王VS大洋さん並の安定と安心がありすぎて逆に何が起きるのか怖いし、黒男頑張れ…)
個人的に髭面蛍原めっちゃ好きだったので、また竹下さんのお髭生やした役がみたいです。

書いた量に差が出ててるのはまあ…仕方ないやつ…というか、まあ目が足りなかったので次はそっちを重点的に見るようにします、はい。
本編としては舞台美術ほぼナシ、あるのはホルモン屋の店の大道具と小道具少々のみなのに私達の目の前には浪花坂が見えたし、あれだけ熱演してたぱっちさん達をみて確実な成長と、凄い良い作品をみたなぁってそんなに知らないのに親目線になってしまう不思議。
でも末満さんがやりたいこと(伝えたいこと)を詰め込むだけ詰め込んで、頑張れよって未来を託した作品だなと思えてしまうのはたぶんあのコラムのせいかな。

「あしたも あそんでくれる?」   「おう、あそんだる」

「じゃあ はぶくん またね」