Room2916795

観劇は麻薬。好きなことだけ気の向くままに。

ミュージカル レベッカ(プレビュー・刈谷公演)


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プレビュー(初日・2日目)、本公演初日(刈谷公演)と観てきたので、色々と自分用メモ。

・ちーちゃん"わたし"
ここ数年ずっとみたかったーーー!!!
原作のイメージ通りで、おどおどしてるかと思いきや、マキシムの告白を聞いたら目力がキリッとして雰囲気も変わる。可愛さがカッコよさに変わってイイヨーイイヨー。
爪を噛む仕草とかもしてるこだわりが好き。
ジャイルズとベアトリス夫妻と初遭遇時はちょっと遠慮気味派。
デッサンしてるときは、片目をつぶって鉛筆で寸法をはかってる。
マキシムの告白聞いてからのベアトリスとの会話は堂々としてるけど、マキシムを守るって感じが強い。
レベッカは今回初見のハズなのに、しっくり来すぎてるんだよなぁ…。


・綾ちゃん"わたし"
原作より自己主張気味。
ジャイルズとビーの夫妻とはすぐ打ち解ける派。
デッサンは楽しそうに描いてて、ちょっと早めに描き終わってる。
一気に大人に変わるというより、徐々に変化していってるイメージ。
結構喜怒哀楽がはっきりしてるような…(マキシムと別れたくなくて泣いたりしてたのも綾ちゃんだけのような)
ダンヴァース夫人に立ち向かうキューピットのシーンは、ダンヴァース夫人が可愛そうに思えるくらいっょぃ。(片手でキューピットを落とすため)
ちょっとパワフルな"わたし"だけど、これはこれであり。(マキシムの告白聞いてからのベアトリスとの会話は、ちーちゃんと同じく守ろう感が強い)


・さくらいさん"わたし"
3人の中で一番弱々しい内気な"わたし"。
嫌なことはすぐ顔に出やすい感じで、変化後は強いというよりキツめな内弁慶タイプ(他人を見下してる感がちょっとあるような)
ジャイルズとビー夫妻とは驚きを顔に出しつつも、慣れて打ち解けてる派かな。
座礁シーンでは唯一細やかに波に飲まれたようなダンスをしてないっぽい。
マキシムの告白聞いてからのベアトリスとの会話は淡々としてて、ちょっと壁を感じた。
(プレビューの評判は良かったけど、私的には会場のせいかうーんって感じだったので、次の公演時に期待)


・かなめさん"ダンヴァース夫人"
レベッカのことを陶酔してるくらいレベッカだぁいすき。
ファヴェルのことは従兄弟なのもあるけど、身内感だしてくる。「やめて触らないで!」のとこはレベッカの残り香すら消されるのは嫌!って感じで嫌そう。
結構顔に表情が出やすいし、行動にも出ちゃう。
でも迫力ありすぎて怖い。(常に追いつめてる感じ)
予備審問会のときは帽子をかぶらずもってくる。
ラストの展開も、レベッカがいない屋敷ならば全て消してしまえばいいとか思ってそう。
あとラストのカトレアを地面にぶっ刺すときの落とし方と持ち方がどうみても塩フリおじさんだけど、なぜか美しくみえる。


・知寿さん"ダンヴァース夫人"
レベッカのことはお慕いしております、くらいでそこまで表面上は重たくない。
ファヴェルのことも一線を引いた扱い。「やめて触らないで」は強くなくて、せっかく綺麗にしてるのに!みたいな気持ちが入ってるような感じ。
顔にも行動にもそんなに出ない。常に冷静で読めないので、かなめさんとは別の意味で怖い。(普段から追いつめてるというよりは、重要なシーンだけ唐突に崖から突き落とすような追いつめてる感じ)
予備審問会のときは帽子をかぶってくる。
ラストの展開は、マキシムだけ幸せになるなんて許さない…みたいに思って燃やしてそう。


・圭吾さん"ファヴェル"
1幕はエロセクシー!2幕はイラッとする!ウザい!!笑
冒頭のプロローグの髪を撫でるだけでも語彙力が亡くなる。
レベッカのアクセは身につけてみたり、せっかく整えてるベッドをぐちゃぐちゃにしたり、ガウン相手に相手がいてるように思わせる色っぽいシーンを表現しきったり、「持ちつ持たれつ」でも所狭しと怪しげに踊ったり……とにかく濃いくてインパクトが強い。
「箱をくれよぉ〜」ってダニーにおねだりしてるシーンは上手からみるといろんな意味でしぬ。けしからん。(オリジナルキャスト版のCDのファウェルは、明らかにこのシーンキレてる)
座礁船を見に来る見物客にまぎれて踊り去っていくのが好きです。(それも決めポーズが上手向けなので、位置によってはしぬ)
レベッカのことは今でも愛してるような雰囲気があるけど、お金>レベッカなとこはある。(陶酔度合い的には、かなめさんダニー>圭吾さんファヴェル>知寿さんダニー>クニさんファヴェル的な)
ただ、愛知公演でかなめさんダニーとのベッドシーンシーン見て思ったのは、"二人"でレベッカの思い出話をしてる。対してプレビュー二日目の知寿さんダニーとのベッドシーンでは、お互いそれぞれ過ごしたレベッカとの思い出に浸り過ぎて、記憶の共有なく、"各々だけ"で思い出話をしてるのでは…?って気がしてきた。だからかなめさんダニーのあとに圭吾さんファヴェルのレベッカ愛強いなーと思ったのかもしれない。期間が空きすぎてるから、大阪公演での確認点かな。


・禅さん"フランク"
レベッカのことになると、マキシムとはまた違った怨念持ってそうな感じ。
ファヴェルが脅しに来たシーンでは視線がものすごいワタワタしてて「このフランク…さてはマキシムの罪を知ってるな?」って思えるし、終盤のマキシムとのシーンの「○○だったんですね…?」ってセリフは、マキシムに確認するように言い聞かせてるようにみえる。(マキシムもそれ見て頷くから、フランクのこと察してそう)
原作読んでた感じよりも気さくだなって印象。
ファヴェルの無茶振り(空中に投げられたグラスキャッチ)は、練習されてただけにお見事。毎回ハラハラしながら観てしまう笑


・山口さん”マキシム”
還暦とは…?って感じで、また若返ってませんかね???(おかしい)
祐様節(?)満載だけど、貴婦人のときに比べたらあり。
個人的にはレベッカの事を告白するときの、レベッカの表現が好き。凄いセクシーな感じだけど、ゲス女なんだろうなってわかりやすいし、あの歌のシーンの振り幅が一番好き。
優しいけど、原作の重要シーンのみ抜いてるので、原作より怒りっぽいマキシムだなって印象。"わたし"に縋りつかない辺りはメンタル強いなー。


・KENTAROさん"ジャイルズ"と出雲さん"ベアトリス"
癒し〜〜!!もうこの夫婦が出てきてるの見るとホッとする。ベアトリスは原作のストレートに言っちゃう裏表のないマキシムに好かれてない姉から、面倒みのいいお姉さんに変わっててちょっと残念だけど、これはこれであり。ジャイルズはもうなんかゴルフの人ってイメージ。
あとこの二人、メイン以外でもいてらっしゃるから見つけるたび二度見する。特にベアトリスお忙しくない!?!?


・モリクミさん"ミセスヴァンホッパー"
……正直な話、冒頭以外で出る必要あった?みたいな気持ちになるくらい濃い。濃すぎてちょっと飽きてきた。似合ってらっしゃるとは思うよ。


tekkanさん"ベン"
実ははじめまして。お歌の耳に残りやすさNo.1なのは、いいお声だからなのか、リピートされる歌詞のせいなのかわかんない。
あとベンのセリフは、結末わかっててもヒヤヒヤするので、あの雰囲気も好き。
確か綾ちゃんわたしとの時は、綾ちゃんわたしが集めて渡してくれるから、貝殻集めてなかったはず。


【番外編】
・クニさん"ファヴェル
アクセはポケットにコッソリ入れて持ち帰るこそ泥。
ソロはなしだったけど、物語の違和感はなし。
レベッカのことは昔好きだったオンナみたいなくらいでちょっとドライ。
お酒飲みながら筋トレしてそう(これは中の人のイメージのせいかもしれない)


今回は原作(日本語訳だけど)で勉強してから観たけど、原作の中盤から終盤にかけての「どうなる!?」って引き込まれ方がよかったし、結末見て「ほぉ〜!」ってなってただけに、屋敷が燃えてるシーンの分かりやすいけどダサい歌(ファイアを連呼)にはガクッとしたし、オリジナルの屋敷の結末も好きだけど、ちょっとモヤモヤ。。ダニー達カッコイイけど……けど………。
あとレベッカの死因が銃殺から撲殺(?)へ変わったのは、そのおかげで事故感は増したけど、マキシムが意気地なしにみえてしまうなーって。

なんやかんや書いたけど、虜になってるくらいには好きです。