Room2916795

観劇は麻薬。好きなことだけ気の向くままに。

舞台版DIVE!!改めDIVE!! The STAGE(ダイ舞)の話

 

森絵都さん原作の「DIVE!!」という作品をご存知ですか?


過去にラジオドラマ化、漫画化、映画化、昨年の夏にはアニメ化もした作品です。

 

そしてその「DIVE!!」が今度は舞台化までしていた、というのもご存知でしょうか?

 

実は大阪公演が、10/6〜7に全4公演上演されます。(東京公演は残念ながら上演終了しました)
10/6は13時、18時、10/7は12時、16時とあります。
上演時間は2時間10分でほぼ変更ありません。


会場は森ノ宮ピロティホール(JR環状線 森ノ宮駅から徒歩5〜10分、大阪メトロ中央線/長堀鶴見緑地線 森ノ宮駅から徒歩3分くらい)になります。
台風が接近してますが、新幹線さえ動けば、あとは

・JRを使って新大阪駅大阪駅森ノ宮

・大阪メトロを使って新大阪駅本町駅森ノ宮

又は

・大阪メトロを使って新大阪駅→心斎橋駅→森ノ宮

と、どうとでもこれますね?しかも大阪メトロからなら、殆ど濡れずにいけます!!ありがたい話です。


イープラスでも当日引換券(http://sp.eplus.jp/sys/main.jsp?prm=U=14:P1=0402:P2=256496:P5=0001:P6=001&utm_medium=email&utm_source=check&utm_campaign=C000237471)が前日18時までクレカのみでしてますが、もうなんなら劇場に直接来てください。
手数料なしですし、大千秋楽以外は、ギリギリでも当日券が買えるくらい余ってます!!!!笑
非売品特典付きプレミアムが9,800円、一般席7,800円になります。ぶっちゃけ(プレミアムに2,000円の価値があるかって言われたら首を傾げたくなるので)一般席で大丈夫です!


私自身、舞台化の話が出るまで作品に触れてこなかったのですが、舞台化するよーって知ってから、原作を読み、「この作品を舞台化……するんだよな…??作品自体は凄く引き込まれるくらい面白くて、読み応えはあったけど…限られた時間の中で原作を削られるのは嫌だなぁ…」と、正直見るのは気乗りしてませんでした。

原作が好きになってしまったからこそ、原作のイメージを壊されたくないって思うことが多々あるので、基本的に2.5次元作品はあまり足を運びたくない派なのですが、そういう人にこそ、今回のこの作品は足を運んでほしい!と思うくらい凄いんです!!!!
だからこそ観てほしいんです!!!


どう凄いかと例をあげると、

 

パフォーマーと呼ばれる方々が飛び込むのは勿論のこと、メインの役者も組まれた舞台装置からバンバン飛び込みます!
→これがまあ凄いんですよ!パフォーマーさん達が補助器具付けて結構な高さから3回転半とか披露してくれるんですけど、その前に知季とか、要一他試合に出るメンバーは全員ある程度の高さから袖に向かって飛び込みます。いくら最近ちやほやされがちな若手俳優だからって、普通ここまで頑張ります??
飛び込みましたっていう設定で終わらず、ちゃんと飛び込んで、魅せる。相当練習したんだろうなと思いますし、殺陣芝居のように、今後役に立つ機会はあまりないかもしれませんが、中の人ファン的にも「この人こんなことできたんだ!?」ってなります。
原作読了組からすると、「この技…こういう技だったんだ」ってイメージもしやすくなるので一石二鳥です。

 

・知季、要一、飛沫の苦悩は勿論のこと、レイジや陵までしっかり出番はあります!
→ここらへんは結構原作通りです。短い時間ながらも、知季の失恋事件や、要一の会長直訴事件、飛沫の地元出戻り事件なんかがあります。陵が要一に辞めるのを告白したり、レイジの出番が気持ち原作より増えてるかなってなってたり。
ただ一つ言いたいのは、知季のふて寝、せめて布団にいてる姿で見たかったな……舞台都合上仕方ないとはいえ、床で寝させるとか雑すぎる…笑


・松野、辻、ピンキー山田、炎のジローなど、他県のライバル達もなんやかんやでよく出てきます!
→開演10分前くらいに、アナウンスとして出てきます。出番が少ない救済措置かと思いきや、試合になると結構出てきますね。(メインのMDC組よりは少ないですが…)
私の中では松野やピンキーがめちゃくちゃ印象に残ってます。特にピンキーの要一へのうざ絡みが凄い。高3の設定忘れてません??ってくらい。ピンキーだけ原作よりセリフが増えまくってるから、余計にイラッとする。
あと炎のジローもちゃんと赤くなります。皆で裏で叩いてんのかな…笑


・麻木コーチや富士谷コーチもいいぞ!!
→アニメ版の麻木夏陽子役の名塚さんが、舞台版の麻木夏陽子役もしてくれてます!キャスティングに名塚さんがきたらいいな!って言ってたら叶ってしまった…笑
個人的に声優さんのお仕事より、舞台に立つお仕事で名塚さんを拝見する機会も多く、とても好きな方なんですが、キリッとした目力の強いカッコイイ麻木コーチに惚れない人はいないんじゃないかな!?ってくらいかっこよさ増し増しです。
知季と麻木コーチ目当てで行ったはずが、後半は完全に「麻木コーチ無理…好き……」してました。恐ろしい。
要一くんのお父さん改め、富士谷コーチもちょいちょい出番はあるんですが、原作のような要一と絡むシーンがあまりない中で、代表選手かけた要一の試合中に叫ぶとある台詞に原作を読んでたら、グッときます。あの不器用なお父さんは、あの一言にすべてが詰まってる気がする。(逆に原作読んでないと、なんで?ってなるかもです)


・勿論、原作でもある弘也や未羽、そして恭子さんも…
→一応、出てきます。でもかなり出番は少ないです。
原作でも未羽と弘也にイラッとしてた人達には、有り難いことに大分ショートカットされてるので、不快感は少し軽減されるかと。
恭子さんは原作でも結構好きなんですが、出番が少なくてもあの謎の包容力はあります。
会長もでてくるんですが……中の人推しの人はつらいな…ってレベルの出番です。お察しください。

 


あと、アニメを元に今回の舞台を作ってる感があるので、「原作で好きなこのシーンがない!」とかいうのはあります。まず幸也がいないですし、知季がチクワとランニングに行かないですし、知季と飛沫の絡みも少ないですし、知季が怪我をしないですし、夏陽子の過去話(ダイバーの話)、要一のお母さんの話とか、色々カットされまくってます。
だから「こんな作品は『DIVE!!』じゃない!!」って思うかもしれません。
ラジオドラマ化だ、漫画化だ、映画化だ、アニメ化だ、そして舞台化だと散々やり尽くされてもう飽きられてるかもしれません。

 

それでも!!
照明と音響と舞台装置、それから俳優達の肉体を駆使したリアルダイブを、大阪まで見に来てください。
最近多用されがちなプロジェクションマッピングも、無駄に暗転して展開されがちな大掛かりなセットもありません。舞台上にあるのは、飛び込み台とそこに向かうまでの機動台のみです。

だから背景を自由に想像しながら、原作のイメージとほぼ変わらないキャラ達が観れます。


群像劇なので、誰目線で見ても面白いですし、布面積が少なくてしんどくなったら、麻木コーチを見ててください。麻木コーチは脱ぎません。むしろ着ます。コートを。


決して安いとは言えないチケット代ですが、普段の中身のない2.5次元作品に払うお金以上の価値はあります。

 

だから2時間10分という貴重な時間を、彼らにください。

 



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