Room2916795

観劇は麻薬。好きなことだけ気の向くままに。

刀ステ 悲伝 結いの目の不如帰

f:id:sunkskpp_ays:20180701193756j:image

観てきました。2公演。
上演時間 1幕:1時間40分、2幕:1時間40分(途中休憩15分)の合計3時間35分www

 

過去最高どころか、ここまでミュージカルでも長い作品見たことないぞ!?って始まる前は思ってお尻の心配してたんですけど、見終わったら号泣過ぎてそれどころではなかったですね。
あと1回じゃ理解無理でした。ああなって…こうなって…んんんん…?ああ…!みたいな。とりあえず頭の中ぐっちゃぐちゃなって、語彙力が追い付かない。

とりあえず印象に残ってる残しておきたいことは、

 くらいですかねー。

 

織田組の修行と鵺

修行の話はブロマイドのネタバレを聞いてたから先に知っちゃってたんですけども、実際行く姿をOPでみて「あーーー旅立つのか〜!!!」ってお小夜に重ねてしまって…笑
でもお小夜と違って修行先の話があるのはズルい!って思ったくらい、結構羨ましかった。(あとブロマイドあることもね!!!!)
まあお小夜は逸話もあれなので、修行先の話が2人みたいにできないから、それまでの修行に出るまでの話があるんでしょうけど。
そうそう。特大おはぎのくだりは日替わりなんでしょうな。
17日マチネは「嫁さんの拵えたおはぎでも食べて…」
23日ソワレは「嫁さんの拵えたおにぎ…おはぎぃ!?」と違った気がする。
1回目のときは、笑われてるおはぎネタがすぐに理解できなくて、おはぎもぐもぐしてる時に「あ、おはぎの宴か!」ってようやく気付いたレベルでした。

長谷部も不動も当本丸は極めてないので、微妙にネタバレ食らいましたけど、1幕ラストの「今の主のために…!」みたいな台詞は涙腺がヤバかった。
特に不動は本能寺ぶりなのもあるし、極めた不動のポジティブさが今までとギャップが凄くて…なぜか好感度があがりまくってました。可愛いからかな。笑
という冗談はさておき、実際は2幕の鵺と呼ばれるもの改め、時鳥VS不動・長谷部辺りの不動のせいです。あそこまで結構ポジティブ不動だった(三日月が行ってしまって戸惑ってる時以外)のに、突然「(時鳥は)昔の俺だ!」って不動が言ったり、時鳥を破壊してしまうとことか、本能寺とダブらせてきたのがしんどい。
昔の不動だったら、もしかしたら時鳥と一緒に行ったかもしれない。でも、今は信長でなく、審神者の刀だからこそ、時鳥を破壊し、三日月宗近のことを信じて戦いたくはなかったのだろうなと。
今回の織田組はサポート的存在且つ、長谷部と不動の対比を見せたくてこの二振りにしたんじゃないかなと。まあここらへんと時鳥の詳しい話しは後でかきます。

 

 

歌仙(のセリフ)

「咲くはずのない桜は、風流を越えておぞましい」
冒頭で桜が咲いていることに気づいた歌仙の一言なんですけども、風流を愛する歌仙だからこそ、こんなセリフになったんだろうなって。恐ろしいでも、気味が悪いでもなく、おぞましい。
あと、歌仙みてて思ったのは、カンストしてそうだよねって話。
本丸が襲われたとき、まんばちゃんとともに最後まで脱がないのかと思いきや、2幕で脱いでくれてアリガトウゴザイマーース!!!
カンストして最近脱がせてないのもあるけど、歌仙の和服が着崩れて、中のノースリーブと腕の黒いのの間の絶対領域的なチラ見えしてる肌のあそこ、いいですよね。負傷して脱いで腹筋みえるよりも、あの歌仙のチラ見えしてるとこの方が好きです。
あとお小夜がいてなくても、不器用ながらにも他の刀の心配をし、気にかけて行動しようとする歌仙にも成長を感じることができて、独眼竜で上がった株がまた上がりました。歌仙極まだですか。

 


料理教室

ちょっとココはだけはカットして短くできたんじゃない?って思うとこなんですが、マグロの部位説明と歌が…そんなに面白くなかった。その後のおもてなしのくだりは後半に繋がってくるから仕方ないとはいえ、まぐろ云々抜いて淡々と料理しててほしかった。息抜きに笑いとかを求めたんだろうけど、私的には逆に冷めてしまった。
これを観劇した身内に話したら、「花丸みてないからじゃない?」って言われたんですけども、花丸は花丸、刀ステは刀ステ、刀ミュは刀ミュ、とごちゃまぜにしてくる演出家じゃないと思うんだけどなぁ…。

 


骨喰と大般若長光


思い返すと、ヒロイン骨喰さんと付き添いのじいや改め大般若さんってイメージなんですけど、どうしてこうなった。
初代骨喰と比較すると、2代目骨喰はちょっとクール寄りから離れてはきはきしてるなぁっていうのが印象。強くはなったけど、まだまだ弱い。
対して大般若さんがクールに見守ってくれるお父さんみたいな。
でも初代骨喰だったら、三日月にはついていかないだろうし、あんなふうに抱きしめたりしてないと思うし、足利氏の介錯すら泣かないだろうなって思うから、成長と取れば全然あり。
山姥切や、小烏丸や鶴丸以外だと、結構三日月が心を許してた2振りなんじゃないかと思う。
大般若さん自体は、骨喰のことを気にしはするけども、自分から何か行動することが少なくて、骨喰が落ち込んでいるから、骨喰が気にしているから、骨喰が(以下略)と骨喰ありきなんだよなぁ。足利氏の介錯然り。
そこまで出しゃばってくる(出番の多さは別)こともなく、今回初参加なので控えめに…みたいなとこがありすぎて、大般若と三日月辺りをみてみたかったところもある。いまいち2回観てもキャラがよくわからないままなんだけど、サポート的存在で、とりあえず株が上がった一人ってことだけはわかった。笑


鵺と呼ばれるもの(時鳥)

終わった人の大半が「なんでブロマイドないの!?」ってなった気がするし、私もなった。お小夜の極と黒田と鵺と呼ばれるもの改め時鳥くんの3回は稼ぎ時失ってますよ!!
上手に頭、下手に足が来るように倒れてる義輝の首を持ち上げて、時鳥が下手→正面を向いたときはヒッ!!ってなった。繭期的にあれは8割の人が「え?イニシアチブ取っちゃう?それで生き返るの?」ってなると思う。そのあと叫びだして「そっちかーーい!!」って思ったのごめんね。繭期の症状よくないから…ここのインパクトだけでTRUMPっぽいってなっちゃう。。あと時鳥はちょっと関係ない話だけど、TLで有毒少年っぽいっていわれてたのは、スローシークエンスのとこかなーって思ってる。だから末満作品好きとしてはどっちも間違いでないし、どっちもあってる。ただインパクトがどこなのかの違いだと思う。1幕だとTRUMPだし、2幕だと有毒少年だし。
時鳥自体も昔のピースピット作品に似たキャラがいてそうなんだよなぁ…思いだせないけど。
時鳥も刀の集合体とはいえ、刀剣男士と同じように成長させるし、破壊もする。もしかしたら不動が時鳥のように折れた本丸も三日月は体験してるのかもしれないし、それを再現させてるのかもしれない。
でも今回時鳥が出てきたってことは、三日月的には初体験で、いつもと違うからこそ結いの目から脱出できるかもしれない一縷の希望に縋った結果、裏切ることになったのかもなぁと。でもそうなると、三日月VS山姥切にどうやって今までなっていたのだろうかという疑問点も出てくるから今回は省略。
とりあえず鵺→時鳥のギャップが凄い。
「三日月も、いらない。骨喰も、大般若も、いらない。義輝さまは、おれが、まもる」っていいつつも、結局義輝の時代にあった三日月宗近も、骨喰藤四郎も、大般若長光も、時鳥の中にはいてたんだろうし、三日月の「戦いたくても戦えなかった。守りたくても、まもれなかった!」の意思が強く時鳥のなかから出てきたから、三日月の口癖や仕草がでたのかなぁって。長くなりすぎて結局突き詰めるとよくわかってない。


抗う姿と、カテコの三日月


三日月宗近については色々書きたいことがあるんだけど、三日月宗近→白三日月宗近になる前の1対多人数のときの「あまり時間がないようだ。全力でかかってこい!」の手の震えとか、セリフとか、圧倒されすぎてスズキヒロキまじすげーなってなりました。
あと白三日月宗近のとき、後ろのライトのおかげで足の動きがよくみえるんでそこばっかみてたんですけど、本当に無駄がない。白であっても美しい。人間じゃねぇな。
全体としてみると、結局三日月宗近は同じ刀達を悲しませることなく、未来を紡いで行きたかったのに、いつもどこかの本丸でどれかの刀を悲しませ、未来を紡げず、いろんな本丸でいろんな山姥切達と約束をしてきた、ってことでいいんだろうか。
最後の顕現が、結局結いの目の中から脱出できなかったという意味なんだろうし、末満さんのことだから、千秋楽でなにかやらかしてくるんじゃないかと思ってる。(前科例:TRUMPの「僕は君になりたいな」を「僕は君に…」で言わせなかったとか)
あと一つ気になってるのが、カテコで三日月だけ歌ってないんですよね。まあ義輝も歌ってはないんですけど、アンサンブルの方々や、時鳥とかが歌ってて、なんでメインキャストの三日月が歌わないの?っていうのがものすごい気になってる。


対比


全体的に言えることなんですけど、初演から結構対でつくってはるんですよね。
初演・再演であれば、左文字兄弟と粟田口兄弟、独眼竜であれば、伊達と細川、ジョ伝であれば、黒田親子…?(ここは確証なし)
今回であれば、骨喰と大般若、不動と長谷部、鶴丸と小烏丸、鶯丸と大包平
対である意味を考えてもみたけど、結局これを書いても静と動(見守る側と見守られる側)わかんないねってなったので、考察詳しい人に任せます。あとそれか末満さん教えてください。意味がなかったら「そ、そうか…」で終わるだけだから。


あと書いてないのは古備前、小烏丸、伊達組、山姥切か。
正直あんまり前半にインパクトのない山姥切は、後半に体力残しておくためなんだろうけども、あれだけ心も体も削られていく役なのに、普通にブログ更新してるの見ると、体力底なしかよって思っちゃう。まあほかのキャラの人たちもそうなんだけど、仮眠でどうにかなるもんなのか…?
序伝→本能寺~黒田からしたら、成長はしてるし、歌仙と同じくカンストしてそうということ以外、考えることを放棄してしまう。

小烏丸パッパは、元の絵師さんが描いた絵のまんま状態で、推し刀が顕現されたらこんな風に美しさもありつつ、おろおろして顕現されるのかなって観劇した身内に話をしてたら、「虎がいてる時点で無理」とバッサリ言われました。デスヨネー。
三日月とは別の意味で目を持っていかれすぎて、元の役者さんとのギャップに驚いてます。一度舞台では拝見したことあったんだけどな…?
あと片足立ちとかしててもぶれないし、顕現挨拶(?)時のクロスして立ってる姿とかも綺麗だし、立ち居振る舞いがすごくよかった。

古備前組は、鶯丸が茶を飲みながら大包平を小馬鹿にしてる(悪口ではない)イメージだったんですけど、大包平があんなにまっすぐで揺らぎのないキャラだとは思わなかったし、鶯丸も茶は飲んでるけど、しっかりしてて且つ、大包平のお守をしてるお兄さんキャラだとは思わなかったという意外コンビかもしれない。
悲しみばっかりの悲伝のなかで、大包平と鶯丸のやりとりこそが癒しだったのかもしれないなと思う。
あと好きなセリフは「天下五剣はそんなもんじゃない!」ってニュアンスの大包平のセリフと、鶯丸の「死ぬなよ!兄弟!」が好きです。揺らぎなさと、なんやかんや言っても大包平のことを大事にしてるツンデレ感。

伊達組は燭台切の悩みがちょっとよく理解できなかったのが微妙に思えてしまった。別のキャラでもよかったのでは?
でも黒甲冑のシーンで「貴様…焼けたのか」って東京大空襲で焼けて復元された?ネタが入っててこまけーなーとは思ったけど、これ違ったら恥ずかしいやつ。
鶴丸はあちこち歴史を歩いてきてる古めの刀だから小烏丸と同じく必要やったのかなというのはわかるんだけど…。


あと最後に一つだけ。
刀ステの照明ってめっちゃきれいですね!?!?
1回目は当日券チャレンジして、キャンセル待ち席(補助席)で観劇した前方席では気づけなかったんですけど、2回目の同日同回観劇の身内と座席を変わってもらって2階からみたら、OPでそれぞれの色が照らされてるわ、真剣必殺のときもそれぞれの色が出てるわ、めっちゃこだわりを感じました。2回目の余裕もあったからだとは思うんだけど…。でも2階から見ると映像の文字3分の1切れてたよ!笑
足利義輝」が「利義輝」になってたりして、座席運ガチャの定めを思い知ってしまったよね。まあこればっかりは仕方ないよね。照明綺麗だったり、階段の裏で待機してるのをみれたり全体を見渡せたって利点はあるけど。