Room2916795

観劇は麻薬。好きなことだけ気の向くままに。

DOG FIGHT 12/9

レディベスの合間に行ってきました。

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1幕1時間、2幕2時間10分、休憩20分の2時間半。

 

 

ビジュアルが好みだし、何より推し事務所所属の木内さんや、保坂さんやエマちゃんが出演されるとのことで、発売初日に頑張ってチケットを取りました。

クリエだと結構チケットあったっぽいのに、大阪公演は(私の希望日時が1択だったため?)取ることすら一苦労で、劇場のチケットセンターで唯一取れたチケットが、バルコニー席。

でも観れないよりはましだと思って妥協しました。まあ同じ値段なのはちょっとなぁと思いましたけど、1階バルコニーだったのでまだいいかなと。

やっぱりFC枠でないと、ジャニーズが複数人出てる舞台のチケットって難しいんですね…。

客層もちょっと違った気が……。

 

あらすじ 

ベトナム戦争出征前夜のアメリカ、サンフランシスコーー。

エディ・バードレイスとポーランドバーンスタインの3人は訓練期間を終えた新米兵士で、各々のイニシャルをもじって”3匹の蜂(スリービーンズ)”と称するほどの親友だ。彼らは母国での最後の夜を楽しむべく町で大騒ぎを始め【ドッグファイト】に参加する。それは海兵隊で代々引き継がれてきた、一番イケてない女の子をパーティに連れてきた者が賞金を得る、という最低なゲームだ。誘いを断られ続けたエディは街のとある食堂に行きつき、ウェイトレスのローズと出会う。なんとか彼女をパーティへと連れ出すことに成功し安堵するエディとは裏腹に、彼の本当の目的を知らないローズは生まれて初めてのデートにただ高揚していた。ローズの純朴さ、優しさに触れたエディは次第に彼女をパーティーに誘ったことに心苦しさを感じ始めるが、時は既に遅く、パーティの音楽が鳴り始める…。

ドッグファイト】ーーーそれは兵士への一歩を踏み出す彼らに愛情を捨てさせるための仕組まれた残酷な通過儀礼であった。

 

                   フライヤーより。

 

「沖縄経由してベトナムへいく」とエディが言ってたので、もしかして…と思って演出家の山田先生のブログ*1をみると、1963年(2幕ラスト1967年)*2となっていて、案の定1970年代末期のベトナム戦争を取り扱ってる『ミス・サイゴン』のほんの少し前なんですよね。

 

だからなんとなーく浮かれる新米兵士たちのその後を考えていたら、まあ見事にサイゴンとダブるように的中してしまってしんどかったですし、生き残ったエディに対しての現実も残酷でした。

「あなたのことを待つの諦めたからもういいのよ」って言いつつも、エディからもらったバラの花を大事にドライフラワーにして保管してるローズ(の心)だけは変わらずでよかったなと。

ローズに子供や旦那がいるんじゃ!?と深く考えすぎましたが、実際違って安堵しました。

 

以前どこかでがっつりダンスしまくってる作品と聞いてたので、期待してたのですが、確かに普通のミュージカルとしてはメインがあれだけ踊るのはないですねー。アンサンブルだとありそうですけど…ちょっとものたり…(ゴニョゴニョ)

あと1晩+αなのに、めちゃくちゃ着替えが多い。歌いながら生着替えのシーンもありました。当たり前なんだけど、歌いながら綺麗に着替え終わったらちょっと感動してしまう。

 

歌は保坂さんとエマちゃんの1幕のデュエット「ドッグファイト」がですね…もの凄い迫力でいいわけですよ!!!

半分みえてなかったですけど、二人の歌の圧がすごくてそんなこと気にならないレベルでした!

あとエマちゃんと屋良さんの「FIRST DAY/LAST NIGHT」もめちゃくちゃ好きですし、3ビーンズら新人兵士らの旅立ちのときの歌とか、エマちゃんソロとか1回聞いただけでも耳に残りまくりで…結局このブログをかいているというわけです。

 

歌良し、ダンス良し、でも内容は……と思いましたけど、実際に体験することのなかった歴史の一部を、ただの模倣としてでも、こういう過去があったから今こうして(一応)平和であるということを改めて実感するには十分じゃないかなと。

そりゃあドッグファイト自体はひどいですけど、ああして女性を捨てていくことによって、悔いを残さず逝けるように代々受け継がれていたのかなぁと。時にはエディみたいに一夜の恋としてしまった新人兵士もいてるだろうし、同じように生きてやると足掻いていても、残念ながら無事に帰国できなった人達も大勢いてるでしょう。

だからポーランドドッグファイトの人選は間違ってなかったし、もしかしたら賢い彼は理解していたのかもしれないですね。

 

2幕後半はとても重要で重苦しいですが、1幕は比較的キュンキュンさせられる(兎に角ローズが可愛い)ことが多いので、機会があれば1回観てくれしたい作品ですね。

東京と愛知はまだ公演があるので是非←

 

矢田さんの下ネタ大連発なキャラも可愛いですし、中垣内さんのいてるだけでカッコよくてずる賢いキャラや、木内さんのいつもよりダンスも出番も多くてカッコいいお姿が見れますし、女性陣の安定感もめちゃくちゃいいです。

実は初見と思ってた矢田さんを、同じく屋良さん主演のザ・サーカス!で見てたんですが、同一人物!?ってびっくりするくらいキャラ違います。

どちらにしろ愛くるしさと鬱陶しさはありましたが、愛されキャラですね!笑

 

あとたぶんひのあらたさんがマルチマン状態になっていたかもしれません。なにせ人数把握してなかったもので…←

 

とりあえずDVD化は無理でも、CDください!!!!あとこれ再再演もしましょ!

じわじわくるあたり、スルメ作品かもですし、面白かった、カッコよかった以外の感想をぐるぐるさせてる人はたぶん結構いてるかと。

 

*1:『ドッグファイト』: SHOW GOES ON !!ドッグファイトの記事一覧。そのほかにも関わってる作品の近状を書いてくださるので、初日開演前に読んで、観劇後に読み返すとなるほどなってできる

*2:『ドッグファイト』通信: SHOW GOES ON !!