TCアルプ「土砂降りボードビル」 10/28
今年の夏、はじめて長野県松本市に行きました。演劇(という名のサーカス)を観に。
その時のブログがコレ↑なんですけど、そこに何気なく
今回の空中キャバレーで「TCアルプの皆さんいいな…」って思ってしまったので、もうちょっと貢献したい気持ちはある。(軽率に手を伸ばしてしまうタイプの人間なのでそのうち本公演とかがあれば、余裕はないのにまた松本に行ってる可能性はある)
空中キャバレー2017 7/22 - Room2916795
って書いてフラグ立ててました。そして見事に回収してきました('∀';)
TCアルプさんの「土砂降りボードビル」を見るため、再び松本へ!!!笑
そんなひょいひょい行ける(でも日帰りは不可能ではない)距離ではないとわかってましたが、タイトルとフライヤー&サイトデザインがドストライクやったので、これはいくっきゃねぇな!ってことで乗り込んできました!!本にしろ演劇にしろ、タイトルとフライヤーデザイン(表紙)がいいものにハズレはない!!!
(あとチケットが窓口しかなくてぼやいてたら郵送のご用意してくださった上に、TCアルプのスタンプ風マークの入った封筒にも釣られました。その節はありがとうございました)
「今回こうして再びいくからには、夏に堪能できなかった温泉諸々も行ってやる!」と前日の夜に関西で観劇後すぐ、夜行バス飛び乗って、朝から松本で色々堪能してました。
そのうちに雨が降ってきたんですが、今回の作品的には降ってほしかったようで、ほしくなかったような…なんとなく複雑な気分になりながらも会場へ。
会場内は…空いたお店を改装して使ってるような場所で、入り口を布で覆ってたんですが、その雰囲気がまた不思議な空間へと案内されてる感じで、内心すごくワクワクしてました。
たぶん大阪の花園にあったカフェのジャントゥクトゥっぽい会場っていえばあそこ行ったことある人ならわかってくれそうな感じかと。
すごく特殊な空間(演劇向きではない)であることは確かで、やっぱりこういう劇場以外を使った場所とか、予算内?で予想外なセットにしてくる小劇場好きだなーって思い直すくらいには開演前からそわそわしてました。
今更ながらあらすじっぽいもの。
雨が降ると、人は少し滑稽になる
土砂降りのなか、次々おきる可笑しくて少しメランコリックな物語。お話は雨から生まれ、誰かが誰かに雨のように語る。まつもと市民芸術館を拠点に活動するTCアルプが、この夏出会った刺激的な共犯者達と仕掛ける松本産演劇。
TCアルプ結成10周年にして初のオリジナル長編作はどしゃぶり雨の軽演劇(ボードビル)。
(公式HP &FBより)
内容的には長編というよりも、オムニバス?っぽい感じ。フラッシュフィクションではないけど、そういうのが好きな人はめっちゃ好きそう。というか、現に私がそれ。
場繋ぎ(舞台セット転換)も面白おかしい芝居をしながらやり終えてしまうので、短編と短編の間に超短編が入ってるみたいな感覚。息つく暇はあまりないです。10本越えて数えるのやめたけど、ド頭含めたらたぶん全部で13~14本…くらい…だったような。
エチュードより作られた(らしい)「雨」をお題にして書かれた作品からあまり関係のなさそうな作品まで、「ありそう」で「ありえない」日常の一瞬が集まってて、それがとても滑稽でかなり面白いんですよ!!
ネタバレしたら面白味はなくなるので、あまり内容については書きたくはないですが、個人的にTCアルプメンバーでしてた縄抜けショーがめちゃくちゃ好きです。
隠し布持ってた二人のハラハラする表情とか、おろした時の現状とか、腹がよじれるくらい笑いました。あれ今回の中で1〜2位を争うくらい好きです。
決して損はしない、観終えて「あー面白かったー!」ってなる何度見ても楽しめるお芝居だと自信を持っていえます!というか、もう1度見たいのに、関西からだと距離が憎い…!
松本でしかできないお芝居改め、あのメンバーとあの空間だからこそできるお芝居なので、「最近笑ってないなー。」とか「面白いお芝居みれてないなー」とか、「大きい劇場はよく行くけど、小劇場って行きにくいし…」って思ってる人に是非みて欲しい。
中盤にハラハラしたり、終盤にホロリときそうな作品があるけど、それでも絶対見て損はないです!!!(2度目)
そう言い切れるお芝居ってなかなかないけど、お世辞でもなんでもなく本心からのもので、「日帰り旅行で行って!観て!」って気持ちです。
ツイッターを見ていると何やら新シーンも追加されたとのことなので、行ける人が羨ましい限り…!
というか、私が書くのが遅くて11/4〜5しかもうないんですけども、当日券はあるっぽいので、ぜひチャレンジしてみてください!!!
(当日券チャレンジ失敗しても松本は色々堪能したくなるとこ満載なので是非。)
全然感想らしいこと書けてないんですが、 めちゃくちゃ面白くて、超ハッピーな気分で帰れるお芝居です。
最後にネタバレのラインギリギリの各お話についてメモ程度に残しておきます。
公演が終わったら詳しく書くかもしれませんが、そこは神のみぞ知るってことで。(つまり書くかは謎)
*冒頭OP
*銀行員と過去の父親の話
*酷い酷くない話(蛙の結婚式)
*崖から飛び降りようとする未亡人の話
*動けなくなる足
*元猫とカモメの話
*飛ばされる人の話
*車で轢く人の話
*縄脱けショー
*待たされた彼氏と待たせた彼女
*女子の悩みの合唱
*作家と雨傘の話(ギャングたち)
関西でしか見れない芝居や、関東でしか見れない芝居はあるけど、松本でしか見れないTCアルプのお芝居はあの場あの空間でしか見れないので、行ける範囲で今後も行こうと思います。
あんな楽しい人達のお芝居を見逃してたなんて悲しいし、なにより近場の松本で観れる環境の人が羨ましい……!!(夏も言った気がする)