賊義賊〜Zokugizoku〜(劇団壱劇屋) 9/22ソワレ
劇団壱劇屋さんの五ヶ月連続ノンバーバル殺陣芝居シリーズ:「五彩の神楽」の第2弾である『賊義賊』観劇してきました!!
前回の開演前PVからすごく楽しみで、尚且つ「ヒップーでホップーな作品にしたい」と前回のカテコで聞いてたので、あえて壱劇屋さんの稽古風景などが載ったSNS系を何も見ずに行ったんですけども……なんですかこれ!!笑
「え、これ本当に竹村さんが作ったの?」と思うような、今までのノンバーバルシリーズとは全く違う、ワクワクするし、めちゃくちゃ楽しいし、曲に合わせて揺れてる主演の中村さん観ながら、自分の体を揺らしたくなる衝動を堪えながら観ないといけなかったくらい楽しいんですよ!!!(大事なことなので以下略)
でもちょっぴり泣かせにくるのはいつもの竹村さんの作品らしいなぁと。(今回はあんな楽しい作品に不意打ちでこられた感じが凄いので、涙脆い人はタオル持っていくことをお勧めします。)
今更ながらあらすじを書いとくと、
これは❝賊❞の物語
その賊は人を殺めず
その賊は悪から奪い
その賊は民衆に与える
かの賊は人を殺め
かの賊は悪を滅ぼし
かの賊は闇に暗躍する
その賊はかの賊を付け狙い
かの賊はその賊を討ち狙う
これは❝義賊❞の物語
最強の女賊
民衆の前に推参
って書いて気づいたんですけど、あらすじよんで私が思ってた内容とはちょっと違った気がするぞ…?
主演の中村さんはめちゃくちゃ笑顔が素敵で、作品にぴったり合いすぎて惚れる。いや、惚れた。可愛い。
疲れた姿をカテコでも全く見せないし、めちゃくちゃ動いてるのに、まだ体力余ってます?って思えるくらい余裕な表情でかっこいい…。
あと動きも凄く軽やか(アクロバティック)だし、仕掛けのある刀(?)を難なく使いこなしてらして、観てるこちらをワクワクさせてくれてる主犯かな。コロコロ変わる表情も見ごたえがあって好きです。
準主役…というよりも敵の大将としてのKATSUさんの存在感が凄い。異質で、なんか凄いのきた…ってすぐ分かる。(現に当日パンフを見損ねてお名前しか存じ上げてなかったのに一発でわかった)
めちゃくちゃ挑発してくるし、狂気的っぽくて怖い。悪役が似合いすぎてる。怖すぎて猩獣の赤星さん思い出した。(あの怖さとはちょっと違う狂気だから、いつか同じ舞台上で闘ってるのを見てみたいかもしれない。)
前回の憫笑姫も王様がめちゃくちゃ挑発してたけど、同じ挑発でも人と作品が違うとこう違うのか!ってちょっと面白かった。
あと今回の作品、刀が前回までと全然違うものばっかりで、KATSUさんが所持してた刀とか予想外に面白くてもっとみてたかった…というか、5か月分の衣装と刀の展示してほしい位じっくり見たいと思ってしまった。(解体や加工されてるので現実的に不可能なのはわかってるけど、衣装も小道具も一か月足らずであのクオリティになるのが凄い…)
真の準主役こと中村さんの対の黒い(義)賊である永沼さんの結末がちょっと予想外だった。自業自得なのはわかるけども…!こんな作品だからこそ…と思ってたら、そのあとの竹村さんでめっちゃ泣くことになった。あれはずるいなぁ…。。
出てきた最初は「中ボス的存在かな…?!」と思ってすみませんでした。全然違った。
あと今回みたいな楽しい作品にならないのはわかってるけど、こっち側視点の作品も観てみたい…かもしれない……。(暗い作品にはなりそうだけど、結構殺陣ありそう)
岡引のまとめ役的存在の新谷さんはお笑い枠かな!?ってくらい出てくるたびに愉快で、面白くて、でも優しいくていい人…!って思いながら見てました。
あれだよね、ルパン三世の銭形警部っていえばよくイメージしやすいと思う。(そうなると中村さんは不二子ちゃん?)
でかい十手とか、十手複数刀流とか…発想が面白いし、最初のに関しては突っ込みどころがありすぎる。壱劇屋さんなんてもの作ってんだ…笑
今回出番が少なくて斬り足りないとぼやいてらした竹村さんは、斬り足りてない分一番おいしいところはもっていってて流石というか、ずるいなぁ……。
頭領vs賊義賊のところのサポートシーンとか、お迎えのシーンだったりとか、罪をきせられたシーンとか……後半の出演シーンは大体竹村さんによって泣かされてた気がする。
あと個人的に似合いすぎてた湯浅さんの役とかも結構好きだったし、西分さんの悪役っぷりにちょっとぞっとした。
井立さんの瓦版屋も、岡村さんのいい旦那さんも、藤島さんの裏切りも、他の人も全部ひっくるめてよかったし、各月メインの壱劇屋さんメンバーが違うので、これはこれで覚えやすくていいかもしれない(まだ全員覚えきれてないのすみません)
とりあえずグダグダ書いたんですけども、今回の「賊義賊」は、オブラートに包まず書くと、正直5か月の中で一番客演さんにホイホイされる要素が薄いなー予定も詰まってるし、1回でいいかなーって思ってました。
でも、今までとは全然違うし、猩獣、独鬼、憫笑姫のどれかを見て「わかりにくなぁ…」「殺陣はすごいけど、話はこんなもんかぁ…」とか思って避けてる人に見てほしい。今回のはめっちゃわかりやすいし、楽しい。
緊迫感もあるけど、殺陣芝居でこんな楽しいのできたのか…!って感じ。SMITHとボルテックス学園あたりを合わせたような楽しさがあるので、そういう系好きな人にお勧めしたい。
私も予定がつけばもう一度見に行きたい…。DVD出るのはわかってるけど、劇場でワクワクしながら見ておきたい…!!と思うので、予定調整頑張ります。
あと終演後に前回、公演前の宣伝PVで流れてたかっこいい曲も、終演後KATSUさんから購入できます。この感想も聞きながら書いてたらめっちゃテンション上がった。
選曲も今までの公演と全然違うし、まだこんなレパートリーあったのか…という気持ちでこれもまたよかった……。
来月も楽しみだけど、今月ワンチャンしてーーー!!!